ブラウザの新機軸?「垂直タブ」Edgeプレビュー版でテスト中
Windows 10本体にはインサイダープレビュー版があって、正式版に先立って新機能のテストが行なわれていることが知られていると思います。
同様の公開テストはマイクロソフトオフィスやブラウザのEdgeでも行なわれ続けています。
どれもこれからそれらの製品で正式に使えるようになる新機能を一足先に体験できる貴重な機会になっています。Edgeなどは誰でも参加が可能です。
そのインサイダー版のEdgeで遂にユーザーみんなが「垂直タブ」のフィーチャーを試せるようになりました。機能の公表自体は今年春に行なわれていて一部のテスト参加者には同機能の配信が行なわれていましたが、全員が使えるようになったのはつい先日。
この機能を著者手元でも少し試してみました。
使えるバージョンは
Edgeのインサイダープログラムでは3つのテストバージョンが公開されています。
正式公開が近く安定性がかなり高まったバージョンの「Beta」、安定性がまだ確保し切れていない分、新しい機能がより早く公開される「Dev」、そしてほぼ週次で何らかの新機能が公開されると言われている「Canary」版です。
このうち今回、垂直タブがリリースされたのはDev版とCanary版です。
今回は3つのバージョンすべてを導入してみました。
手元で使っている範囲では一番安定していないはずのCanary版でもしっかり使えているのが印象的です。
「水平」タブとの切り替え方法
垂直タブが利用可能になっているバージョンのEdgeでも、もちろん従来の「水平」タブも利用できます。通常、初期状態はタブが水平の状態のはずです。
水平と垂直タブの切り替えはボタン一発で行えます。
水平タブから垂直タブの切り替えはタブのリストの一番左端にあるボタンをクリックします。

垂直から水平に戻すときにもタブリストの一番上のボタンをクリックするだけでOKです。
垂直タブの見た目はこんな感じになります。

標準だと結構横幅を食っていて、その分、それぞれのページのタイトルが見やすくなっています。
大量にタブを開く使い方では垂直タブのページの確認のしやすさが効いてくると思います。
デメリットとしてはどうしても横方向のスペースを潰してしまうことがあげられます。水平タブ状態よりもどうしてもウィンドウのサイズを大きくする必要は出てくるでしょう。
ただし最近のWebサイトの傾向としてはページの横幅をあまり取らずに縦方向を長く取る構成が増えています。また、ディスプレイ自体、横長ディスプレイが主流となっていることもあって、水平タブは画面の横方向の広さを有効活用できる仕組みの一つだと考えられています。
インストールはEdge Insiderのページから
垂直タブなど、Edgeの新機能をいち早く試してみたいユーザーはEdge Insiderのページからインストーラを取ってきましょう。

垂直タブを試したいときにはトップページにあるリンクはBeta版のものですので、先に進んでこちらのページからDev版、またはCanary版のものをダウンロードしましょう。

一般的な使い方の範囲だと、Windows 10本体のプレビュー版Devチャンネルの物件より安定して動く感触ですね。
ただ、あくまでテスト版で動作の完全な保証はありませんので、重要なタスクは正式版を使う方がいいでしょう。
お気に入りリストのサイドバー化も
今のインサイダー版Edgeではブックマークリストをサイドバー的に画面に固定する機能もテストされています。

お気に入りへのアクセスが多いユーザーはこちらの機能も注目しておくといいかもしれませんね。
ただ、こちらも横方向のスペースを要求する機能ですので、垂直タブとは相性という意味ではもう一つなところがあります。