Tiger Lakeシリーズ第11世代Coreプロセッサとして正式発表

既にインテルから内容等々の概要が発表されていた新世代のCPU、Tiger Lakeシリーズが、第11世代のCoreプロセッサとして正式にアナウンスされました。

ほぼ同時に各メジャーメーカーから搭載製品が一気に多数発表されています。

まずはスタンダードノートとタブレット向けから

今回の第11世代のCoreプロセッサもノートPC向け、タブレット向けのSKUからの発表となりました。デスクトップパソコン向けを重視する形で高性能プロセッサからリリースを行なうAMDとは対象的な動きです。

実際、現在のパソコンの主流はメーカー製のスタンダードノートPCやモバイルノートPCですから、妥当と言えば妥当な方針ではあります。ただ、話題性としてはやや薄めになるのかもしれませんね。発信力が高いPCコアユーザーは、自作機で使えるCPUを求めるケースが多いですから。

今回からSKUの名称も変化するようで、スタンダードノート向けのTDPが12W~28Wまでコンフィギュレート可能なものは「UP3」という名前に。またタブレットPC向けにTDPを7~15Wの範囲でメーカーが自由に設定可能なSKUは「UP4」という名前で提供されます。

UP3のほうが既存のUプロセッサに相当しますが、スタンダードノートのTDP 15Wクラスとスタンダードノートの中でも高性能ラインにあたる25Wクラスを1つのSKUでカバー可能になります。

従来もcTDPと言う仕組みでオプション的にTDPのアップ/ダウンが可能になっていましたが、それの幅がより広がってもっと汎用的に利用可能になるイメージでしょうか。

CPU部は4コアが基本、ローエンドモデルは2コア。+Xe-LPのiGPU

今回発表された第11世代のCoreプロセッサのCPU部は4コア構成がメインストリームです。ローエンドのチップのみ2コア4スレッド対応のものになります。

統合されるGPUは新アーキテクチャのXeシリーズ。

上位モデルには96EUを持つ規模の大きなものが搭載され、Iris Xe Graphicsのブランドが冠されます。より一般向けの規模の小さいもののブランドはUHD Graphicsのブランドにはなりますが、中身の方はしっかりとXeアーキテクチャのiGPUで48EUが統合されます。

アーキテクチャチェンジによる性能向上により、もしかしたら48EUのほうでも従来のインテル製統合GPUを超える性能を実現してくれるかもしれません。

規模が大きなほうのIris Xe Greaphicsならばエントリークラスの独立GPUを超える性能を持つ、とインテルでは公称しています。

一例としてPUBGをフルHD解像度で問題なく遊べる性能がある、とインテルは述べています。

タブレット向けのUP4プロセッサでも基本4コア8スレッド対応になっているのも大きな特徴と言えるかもしれません。ファンレス動作のマシンでも多スレッド対応プログラムが軽快に動くようになる可能性が高まりますね。

Ice Lakeシリーズとは異なり1コア動作時のターボブーストでのクロック上昇の余地が非常に大きいため、ゲームなどのシングルスレッド動作のプログラムの動作性能の大幅な向上も期待できます。

例えば、今回発表されたSKUの中では最上位となるCore i7-1185G7は最高4.8GHz動作が可能です。また、全コア動作時にも4.3GHzで動作します。

インタフェースも最新

こちらは既にインテルから発表済みの内容ですが、第11世代のCoreプロセッサでは各種インタフェースも最新の規格準拠のものとなります。

特にUSBとThunderboltは周辺機器側でもまだ採用例がないUSB4、Thunderbolt4対応がうたわれています。またPCI Expressはバージョン4.0に対応。

この世代のCPUでは物理インタフェースとしては未対応なものの、メモリコントローラの仕組み的にはDDR5系への対応もうたわれています。

キャッシュメモリの再設計も行なわれマイクロアーキテクチャにも改善が行なわれたようで、Ice Lakeシリーズからの更なるクロックあたり性能向上にも期待ができそうです。