ASUSからデュアルスクリーンノートPCのエントリー機、ZenBook Duo
ASUSは15型のメインスクリーンとキーボード奥に位置する14型のサブスクリーンを備えた高機能・高性能のノートパソコンZenBook Pro Duoを発売しています。この機種はハイエンド級の中身を持つ製品で高性能な分、かなり高価なマシンです。
このほどZenBook Pro Duoのエッセンスをより手軽に入手できるようにしたマシンが発売されます。ディスプレイのサイズを一回り小さくしてその他のスペックも少し抑えることでコストを抑えたZenBook Duoです。
今回はこのユニークなマシンの中身をチェックしてみましょう。
かなり高機能で有機的に連携する2つのスクリーン
ZenBook Duoシリーズの二つのディスプレイはかなり有機的に連係して動作するようになっています。単なるデュアルディスプレイではありません。
サブディスプレイ側にアプリのツールパレットを表示したり、動画編集ソフトのタイムラインを表示したり、といった、一般的なデュアルスクリーン環境で行える使い方は当然、ごく普通に行えます。
さらに2枚のディスプレイを1つの画面として活用する「View Max」機能があります。
また、キーボード奥の2枚目のスクリーンを3分割して利用する機能や、メイン側のディスプレイとサブディスプレイ側の表示内容を一発出切り替える機能、セカンドスクリーン側にアプリ起動用のショートカットを並べるランチャー機能などがあります。
ちなみにメインの14型ディスプレイはフルHD解像度、サブディスプレイは1,920 x 515ドットのかなり横長の表示になります。
サブディスプレイ側はタッチパッド機能を持っているので、液晶タブレット的な使用も可能です。
スペック
ZenBook Duoの詳細なスペックも確認しておきましょう。
CPUは上位機種がCometLakeシリーズのCore i7-10510U、下位モデルはCore i5-10210Uとなります。TDP 15W級のCPUですがどちらも4コア8スレッド対応のCPUです。
メインメモリは8GBまたは16GB、ストレージは512GBまたは1TBと余裕のあるスペックになっています。
また、ZenBook Duoはそれほど高性能ではないものの独立GPUを搭載していることも特徴です。GeForce MX250を搭載していますので、統合GPUより1ランク上の描画性能を発揮してくれます。ちなみにSP数は384となります。
外部インタフェースはUSB3.1が2つ、USB3.0が一つ。USB3.1のうち一つはType-C形状のコネクタを採用します。映像出力としてHDMIコネクタも搭載。無線系はWi-Fi 6、Bluetooth5.0に対応します。
92万画素のWebカメラを搭載していてIRカメラ対応の記載がありますので、Windows Helloによる顔認証に対応できると思われます。
バッテリー駆動時間は概ね14時間ほどとなかかなのスタミナ性能です。
本体サイズは323mm x 223mm x 20.4mmです。重量の方は約1.66kg。デュアルスクリーン機ながら薄く比較的軽量な仕上がりになっています。
また、ZenBook Duoは堅牢性にも優れたマシンです。アメリカ軍の調達規格であるMIL-STD810Gに対応する性能を持っています。落下試験や耐衝撃性、高度や高湿度対応などの基準を満たしているわけです。
価格の方は18万円程度と22万円ほどになり、ノートパソコンとしてはかなりの上級機になります。ですが、他にはない独自のプラスαを持つ機種として存在感は発揮しそうです。