より一般向けとなるデスクトップ用第10世代Core iシリーズ登場へ

これまでに第10世代のCoreプロセッサとしてはウルトラハイエンドデスクトップ向けのCore-Xシリーズと、ノートパソコン向けの低消費電力版の二つのシリーズが世に出ていました。

今ではノートパソコンがPCの世界の主役ですので、一番重要なステージでは代替わり済み、と言うことになります。

ですがデスクトップパソコン向けのCPUは自作PCユーザーに必須の製品ですし、そういったユーザーは発信力が高い人が多いのも特徴です。また、各種PC関連の情報サイト、雑誌などもこの市場にはとても注目しています。

そういったより一般的なデスクトップパソコン向けとなる第10世代のCoreプロセッサ、Core iシリーズが市場投入されます。今回は五月雨的な製品投入ではなく、ローエンドからハイエンドまで一気に製品が一新されることになりそうです。

この中身を見ていきます。

整理されたラインアップ

第10世代のCore iシリーズのCPUでは製品のラインアップがそれまでと比べて非常にわかりやすい構成になりました。

性能が上の製品からいきますと、Core i9は10コア20スレッド対応、Core i7は8コア16スレッド、Core i5は6コア12スレッド、Core i3は4コア8スレッド、Pentiumシリーズは2コア4スレッド、Celeronは2コア2スレッド対応製品になっています。

ブランドごとにハッキリとコア数、対応スレッド数が分けられましたので、ユーザーが欲しい性能レンジと製品ブランドのマッチングがとても取りやすくなったと思います。

また、CoreブランドのCPUではすべてハイパースレッディングが有効化されていて、性能面の余裕も生まれています。

その代わりTDPは上昇傾向で、Core i3、Core i5とCore i7の下位モデルは65W。Core i5とCore i7の上位モデル「K」型番の製品とCore i9はTDPがCore X級の125Wに拡大されています。

明らかに第三世代のRyzen対抗

今回発表のあった第10世代のCore iシリーズでは実質的に価格も引き下げられています。8コア16スレッド対応製品が298ドルから入手可能になりました。(Core i7-10700F)

ラインアップも含め完全に第三世代のRyzenを意識した製品群です。

先日AMDがRyzen 3 3100と3300Xを発表した際に性能面の優位性としてハイパースレッディングの存在を上げていましたが、そのポイントはインテルが潰してきた恰好です。

さらにCore i5対抗のRyzen 5 3500は6コアCPUですがハイパースレッディングは有効化されておらず6スレッド対応製品になっています。それに対し第10世代のCore iシリーズのCore i5はすべてハイパースレッディングが有効化された6コア12スレッド対応製品です。

また、Ryzen 7 3700X対抗製品と思われるCore i7にはかなり戦略的な価格を付けている感じです。今の為替レートそのままで日本円に直すと、一番価格が安いCore i7-10700Fは3万2千円弱、上位のCore i7-10700Kはちょうど4万円ぐらいになります。

Ryzen 7 3700Xは統合GPUレスですから同じスペックのCore i7-10700KFをぶつけるとすると、こちらは3万8千円程度の換算になります。

まさに絶妙なプライシングを行なっている感じですね。

日本での販売価格はリアルな為替レートによる換算より高くなるケースがほとんどですし、インテルは競合に対して常に強気の価格設定を行ってきましたので実際の所がどうなるかはまだ分りません。

ですが、Core i7-10700KFが実際に3万8千円で売りに出されたら、CPU市場がまた盛り上がりそうな感じがします。

8コア16スレッド対応CPUをより安価に入手可能になるわけですから。

たまたま著者はメインのデスクトップパソコンの更新を考えていましたので、この動きすごく注目しています。

第10世代のCore iシリーズの発売は5月20日22時だそうですので、その時までワクワクしながらウォッチしていきたいと思います。