NECのクリエイター向けハイエンドノートPC「LVIE VEGA」
一般的にハイエンドクラスのノートパソコンというと、性能が高いCPUに加えて高性能な外部GPUを搭載する機種が多いです。
ですが今回取り上げるNECのクリエイターが使うことを念頭に置いて開発されたLAVIE VEGAは、画面、ディスプレイの表示「品質」(≠性能)にフォーカスして開発が行なわれたちょっとユニークな性格を持つマシンです。
開発を先導した技術者の方がまずは「15.6型の4K有機ELパネル搭載ありき」でプロジェクトを走らせたという、そのスタンスからして面白い一台です。
結果、完成したPCのスペックとしても他にちょっと見ないパターンの1台となっています。
スペック
まずはザッとLAVIE VEGAのスペックを確認してみましょう。
まずはこのマシンの肝心要のディスプレイですが、インテルCPUを搭載した上位機種には15.6型の4K解像度有機ELパネルが搭載されています。
色域はDCI-P3をフルカバー。HDRにも対応する非常に表示品質が高いパネルになっています。さらに最大輝度も400nitとかなり明るいスペックを持ちます。
CPUもCPU側の性能がかなり高いものが使われていて、6コア12スレッド対応でTDPが35WとなるCore i7-9750Hが搭載されます。動作クロックは定格2.6GHz、ブースト時最大4.5GHzでの動作が可能になっています。
LAVIE VEGAが面白いのはグラフィクスまわりで、ディスクリートGPUを搭載していません。インテルCPU搭載機ではCPUに統合されるインテルUHD Graphics 630の機能が使われています。
このため通常の用途には十分な性能がありますが、本格的な3Dゲームは少々厳しいシーンが多くなるでしょう。
ストレージには512GBまたは1TBのNVMe SSDを積んでいますが、さらにOptaneメモリを32GB追加で載せているのがミソです。より高い使用感を実現できる可能性があります。
Wi-Fiは6まで対応。外部ポートとしてThunderbolt 3コネクタも搭載しています。
下位モデルとなるRyzen搭載機はディスプレイがフルHDのIPS液晶になります。またストレージもOptaneメモリが省かれています。
CPUは4コア8スレッド対応でTDP 35WのRyzen 7 3750H、こちらも外部GPUは搭載せず統合GPUのRadeon Vega 10を使います。
無線LANのWi-Fi 6対応、Thunderbolt 3対応は省略されています。
モダンスタンバイにも対応していますのでスリープ中にメール受信など一部の動作が行えるようになっています。
ちょっとユニークな配列で使いやすいキーボード
LAVIE VEGAのキーボードはノートPC用としてはかなり手の込んだ作りのものを載せています。
キータッチにはかなりこだわりを持った作り込みが行なわれていて、長時間のタイピングも難なくこなせる使いごこちを実現します。
また、入力時に違和感や不自然なタイピング姿勢とならないよう、キーとタッチパッドが画面中央に一致するような配置が行なわれています。
配列もちょっと独特で、フルキー左側に縦に一列各種アプリでカスタマイズ可能なプログラマブルキーを5つ配しています。また電源キーはそのプログラマブルキーの一番上に配置されていて、誤操作防止のための他のキーよりもタッチが重く設定されています。
AdobeのCreative Cloudフォトプラン利用権付き
LAVIE VEGAの性格を端的に表すのがこのサービスかもしれませんね。1年分ですがAdobeのCreative Cloudフォトプランの利用権がついてきます。
特に上位機種は高解像度で広色域のディスプレイもあわせ、映像クリエイション用途にはぴったりの一台となるでしょう。
価格の方はインテルCPU搭載の最上位機種が28万円+α。Ryzen搭載のエントリー機が20万円+αとなります。