レノボから今注目のMicosoft Teams対応端末「ThinkSmart View」登場へ

今、企業等でリモートワーク的考えを取り入れているところでは、リアルタイムに近いチャットをベースにしたコラボレーションツールが注目を集めています。

その最もメジャーなものはSlackでしょうか。

かつては「グループウェア」として日本ではサイボウズのサービスなどが担っていた部分を置き換えるサービスになっている感じです。

チャットを基本にしているため音声でもテキストでもかなりスピード感のある「会議」をリモートで行うことができますし、テキストでの発言ならば「ログ」として記録が残りますのでスピード感が必要ないシーンでは電子メール的な役割も担うことが可能なサービスです。

こういったタイプのビジネスコラボレーションツールの一つとしてSlackを追いかけているのがマイクロソフトの「Teams」です。Office 365などとの連携をウリにして強力なプロモーションが行なわれるようになりました。

通常この手のサービスを利用するにはスマートフォンやパソコンなどの汎用デバイスが必要になりますが、4月にレノボはTeams専用の端末「ThinkSmart View」を発売します。

Androidベース

4月中旬にレノボが市場投入するMicrosoft Teams専用端末のThinkSmart Viewは、AndroidOSをベースにしたスタンドアロンな端末になります。

OSとしてAndroid8.1を採用。そこにTeams用のアプリである「Microsoft Teams IP Phone app」をインストール。端末単体での動作を可能にしていて、PCレスでTeamsを使ったビデオ会議などに参加可能になっています。

スペック

ThinkSmart Viewのハードウェアスペックはこんな感じになります。

心臓部となるSoCはクアルコムのスマホ向けSoCのミドルレンジ、Snapdragon 624を採用しています。CPU部は最大1.8GHz駆動の8コア構成でなかなかにパワフル。メインメモリは2GB、ストレージはミニマムな8GBとなります。

画面には8型で1,280 x 800ドットのIPS液晶を搭載していて、タッチパネル対応になっています。

ネット接続はWi-Fi 5経由となります。またBluetooth4.2のインタフェースを内蔵していますので、ワイヤレスヘッドセットの利用も出来ます。

ビデオ会議のための500万画素のWebカメラを搭載していて、10W出力のスピーカーも内蔵します。ビデオ会議への複数人数参加も考えてデジタルアレイマイクも搭載します。

作りによっては汎用的なAndroid端末としての動作も可能そうですが、ハードウェアのスペックを見るとインフラにMicrosoft Teamsを使ったビデオ会議の専用端末に近い感じの仕上がりになっています。

サイズは横幅が26cmちょっと、奥行きが11cmちょっと、高さは14cmほどになります。重量は1kgあって、やはり情報端末と言うよりはビデオ会議専用端末な雰囲気ですね。

価格の方は税別で4万9千円です。

ちょっと気になるこの手のサービスのシェア

チャットを基本としたコラボレーションワークのサポートサービスではSlackがかなり先を行っていたイメージがあります。が、SlackでThinkSmart Viewのような専用端末が作られたというお話は聞きません。

そんな中ThinkSmart Viewが突如現れたところを見ると、実はジワジワとMicrosoft Teamsがシェアを伸ばしているのかもしれません。

無償でも利用可能ですし、ビジネス向けのOffice 365のライセンスを持っているとより高機能なサービスが追加料金なしで利用できます。

ThinkSmart Viewは非常にユニークなデバイスですが、実は今/今後のこのタイプのサービスの動きを見るには重要な指標の一つとなるのかもしれません。