ASUSからAiMesh対応のWi-Fi 6ルータ中堅機RT-AX3000

ASUS Wi-Fi 無線ルーター RT-AX3000 WiFi6(11ax)対応 デュアルバンド 高速メッシュ 最大 21台接続 【 戸建 3階建 / マンション 4LDK 】

Wi-Fi 6ことIEEE802.11axの市場がいよいよ動き始めたようです。各社から対応製品が続々市場に投入されるようになってきました。

市場展開はルータが先行していますが、Wi-Fi 6対応製品が世に出始めた頃のウルトラハイエンド機だけ、の様相から状況は一変。エントリー機から中堅機にかけての製品展開が厚くなってきています。

今回取り上げるASUSのRT-AX3000もミドルクラスと言っていい製品だと思います。

まだ少しWi-Fi 5までの対応となるWi-Fiルータに比べると割高感はあるものの、最大2.4Gbpsのリンクアップ速度は大きな魅力です。

スペック

まずはRT-AX3000のスペックを確認しておきましょう。

この機種の大きな特徴はWi-Fi 5ではWave2と呼ばれていた帯域幅160MHzでのリンクアップをサポートしていることです。子機側の対応次第ではありますが、2×2 MIMOの接続でも2.4Gbpsのリンクアップが可能になります。

スマートフォンやノートパソコンではアンテナを内蔵できるスペースに限りがありますから、通常Wi-Fi用のアンテナは2セットまでが限界です。このため2×2 MIMOでの通信までに限られる機種が多く、より高い通信速度を2ストリームで実現可能な帯域幅160MHzの対応は何気に大きなストロングポイントになってくると思います。

まだこのフィーチャーに対応する子機側は少ないはずですが、近い将来の先行投資先としてとても有望なスペックの一つになるはずです。

また2.4GHz帯でも最大574Mbpsでのリンクが行えます。

セキュリティソフトメーカーの大手トレンドマイクロによるルータ向けのセキュリティソリューションの「AiProtection」を搭載しますので、より安心感の高いネット利用が出来る仕組みです。

有線LANポートはLAN側、WAN側とも1Gbpsまでに留まりますが、無線LANのリンクアップ速度と実効通信速度の比を考えると概ね妥当な判断でしょう。

LAN側のポートは4つあって、有線LANルータとしても必要十分なスペックを持ちます。

RT-AX3000で採用するWi-Fiルータ向けSoCはブロードコム製のBCM6750で、CPU部はARM-A7アーキテクチャのトリプルコア1.5GHz駆動のもの。ルータのメインメモリは512MBで、ハイエンドな中身ではありませんが処理能力は十分です。

AiMesh対応

最近のASUSのWi-Fiルータはどれもそうなのですが、RT-AX3000もASUS独自のメッシュWi-FiシステムであるAiMesh対応の製品になっています。

セット販売は行なわれないようですが、AiMesh対応の他のルータなどと組み合わせることで簡単にメッシュWi-Fiを導入できるようになっています。

メインとなるルータ側とサテライト側の組み合わせが自由なので、ルータ側には高性能機を導入。サテライト側は控えめなスペックでライトな使い途に、といった調整をユーザー側が自由に行えるのは大きなメリットになりそうです。

基本メッシュWi-Fiシステムのセット販売ではメインとサテライト側に同じレベルの機能・性能を持つ製品を組み合わせていますから。

ゴツ目のデザインは置く場所を選ぶか?

RT-AX3000は可動可能な非常に立派なロッドアンテナ4本を備えていますので、電波の指向性の調節などを行ないやすい製品です。

が、ルータ本体のデザインはどこかASUS製のゲーミングノートパソコンっぽいゴツ目のデザインで、それに加えてこのアンテナがかなりの存在感を醸し出しています。

PC部屋にはぴったりのデザインかもしれませんが、リビングに置くには少々抵抗感を覚える方もいらっしゃるかもしれませんね。

価格の方はAmazonで2万円弱で販売されています