ネットギアのメッシュWi-Fi最強システムOrbi WiFi 6

Orbi WiFi 6 メッシュ ルーター 【iPhone 11/11 Pro Max対応】AX6000 トライバンド WiFiシステム 2台セット RBK852-100JPS

無線LAN製品でようやくWi-Fi 6ことIEEE802.11axが立ち上がり始めました。ルータ側の製品化が先行しましたが、クライアントとなるスマートフォンやパソコンが登場し始め、市場にやっと動きが出始めています。

ニワトリが先か卵が先か論ではありませんが、無線LANの機材も動きが出始めるのにいつも少し時間がかかります。

さてそんなWi-Fi 6界隈、メッシュWi-Fi製品の登場はなかなかにスピード感のあるものになっているようです。既にネットギアのOrbiシリーズにWi-Fi 6対応製品が登場しています。

かなり高価な製品ではありますが、Wi-Fi 6対応ルータとしても最上級クラスのの中身を詰め込んだ最強製品と言えるものです。

今回はネットギアのメッシュWi-Fi機器の最上位機種、強力なスペックを持つOrbi WiFi 6をご紹介します。

ほぼWi-Fi 6最強スペック

ネットギアのOrbi WiFi 6は同社のメッシュWi-Fiシステムの最上位に位置する機種です。ルータ機能自体もかなり高性能なものとなっていますが、Wi-Fi 6の対応レベルが極めて高度で、ほぼWi-Fi 6最強スペックと呼んでもいいレベルの中身を持ちます。

帯域幅160MHzでの通信こそサポートしていませんが、8×8 MIMOに対応した5GHz帯での最大8ストリームに対応する通信を可能にしています。

さらに2.4GHz帯でも最大1147Mbpsのリンクアップが可能になっていますので、条件さえ整えば極めて高速な実効通信速度が期待できます。

5GHz帯では理論上最大4.8Gbpsのリンクアップが可能ですが、Orbi WiFi 6ではこの帯域を半分に分割して利用します。2.4Gbps分をルータとサテライトを結ぶ専用のバックボーンとして利用し、他のチャンネルと干渉させないことでどの親機と繋がっても常に高い実効通信速度を実現しやすい仕組みをとっています。

このため親機と子機との間のリンクアップ速度の最大は2.4Gbpsとなります。それでも条件が良ければ1Gbpsに迫るか超えるぐらいの実効通信速度を期待できます。

ルータ機能自体も強力

回線側の転送速度が向上すると、ルータが単位時間あたりにハンドリングしないといけないデータも当然増えます。

さらにWi-Fi 6では扱える端末数も増加していますので多数の子機が接続して同時に通信を行なうときには、やはりルータ自体の処理能力を今まで以上に必要とするようになります。

そういった状況に対処するため、Orbi WiFi 6はルータ自体のCPUを強化することで処理能力を引き上げてきています。

クアッドコアで2.2GHz動作と最新のミドルハイクラスのスマートフォンに匹敵する程度のCPUを採用していますし、メインメモリも1GBを奢って同時に多数の処理をスムーズに動かしやすい環境を整えています。

比較的目につきやすいWi-Fiなどのスペックだけではなく処理性能を下支えするルータのCPU性能も非常に重要ですから、高性能なネット環境を構築する際にはその部分もしっかりとチェックしておきましょう。

WANもしっかりとWi-Fi 6のポテンシャルを活かす構成

Orbi WiFi 6ではインターネット側と接続するためのWAN用のポートもWi-Fi 6のポテンシャルを使い切れるスペックを持たせています。

LAN側はギガビットの有線LANポートになっていますが、WAN側のポートはしっかりと2.5Gbps対応のものとなっていて、より高速なインターネットとのやりとりを可能にしています。

もしもこのメッシュWi-Fiシステムのポテンシャルをフルに活かしたいなら、インターネット接続サービスの方も1Gbpsの一般的なものより高速なサービスを契約しておきたいところです。

ここまで徹底してハイスペックな中身のシステムとなっているのでさすがに価格の方はかなり高価な製品となっています。2基セットで9万6千円ほどします。

ですが、現時点では恐らくOrbi WiFi 6がWi-Fi 6の性能を最も発揮できるシステムなのではないかと思います。