実は超強力なWindows 10の電卓。今度はグラフモード実装へ
Windows 10に標準搭載されている電卓アプリ、ものすごく強力な機能を備えていることをご存じですか?
電卓機能の他に単位系などの変換機能が備わっているのですが、今やそっちの機能の方が大きいんじゃないのか、ってぐらいに様々な変換が実行できるようになっています。
さらに最新のインサイダープレビュー版ではグラフモードのテストが開始されています。既に結構な完成度になっていますので、次の大規模アップデートで正式に配信されるかもしれません。
今回は改めてWindows 10の標準アプリの一つ、電卓の中身をじっくりと確認してみます。
電卓機能
電卓アプリと言うからにはまずはこの機能をチェックしないとダメですね。
電卓には4つモードがあって、現実世界にある関数電卓の機能+αをカバーしていると考えてもらって大丈夫です。
一つ目のモードは「標準」モードで一般的な電卓の機能を備えています。若干計算式の編集が出来たり、計算の履歴が残るあたりがPCアプリって雰囲気になっています。
二つ目のモードは関数電卓。リアルな関数電卓から純粋な関数機能だけを抜き出したようなモードです。三角関数など、数学でおなじみの計算が実行できます。
三つ目のモードはプログラマーモード。論理演算やビット操作など、コンピュータプログラミングに便利な機能が使えます。こちらのモードでは10進数、2進数、8進数、16進数を扱うことも出来ます。

8進数がサポートされているあたりがなかなかマニアックですね。昔々、1バイトが9ビットの汎用コンピュータを扱っていたので、ちょっとニヤリとしてしまいます。
四つ目のモードは、これを電卓の機能と呼んでいいかどうか悩むところですが、日付計算機が組み込まれています。カレンダーから日付を選択して日付の差分を出したり出来ます。
単位変換機能
Windows 10の電卓アプリはこちらがの機能がものすごく強力です。
変換可能なものは合計13種。通貨、体積、長さ、重さ、温度、エネルギー、面積、速度、時間、電力/動力、データ、圧力、角度の変換が行えます。

カバーする単位も非常に幅広くて、この機能で変換できないものを探す方が難しいかもしれません。
単位系は国際規格のSI単位を全部の国が使ってくればいいだけのお話なのですが、アメリカって何故かSI単位系を嫌ってますよね。長さでもインチ、フィート、ヤード、マイルなどなど。温度も摂氏でなく華氏だったりしますし。
そういった単位での表現との換算には何かと便利な機能です。
電力/動力の機能では、最近自動車のスペック表記で増えてきたエンジン出力のkW表示を馬力に変換する機能なんかもあります。
評価中のグラフ機能
Windows 10プレビュー版の電卓では現在グラフ機能の評価が行なわれています。

概ね問題なく動いている雰囲気ですが元々方程式を入力してグラフを描画する機能自体はOneNoteで公開済みですので、そちらのエンジンをそのまま電卓に持ってきているのならばスムーズに動作して当然、と言うことでもあります。
複数の方程式を入力してそれらのグラフを色替えしながら重ねて表示できるなど、描画機能はしっかり強化されています。
こちらもかなり強力で使ってみて面白い機能です。実際に活用するシーンが多いかは別として、正式リリースが楽しみな機能です。