13型クラスにも4K有機ELパネル搭載機が。HPのSpectre x360 13で採用

大型テレビの上位機種は今ではすっかり有機ELパネル搭載機が主流になった感があります。スマートフォンのディスプレイも有機ELパネルを採用する機種が増えてきました。

そういった中、パソコンの分野ではデスクトップパソコン向けのディスプレイでもノートパソコン向けのディスプレイでも、有機ELパネルの採用はあまり進んでいません。

有機ELパネルは液晶パネルに比べてさまざまな面で優れた特性を持っていますが、恐らく価格面がネックとなって普及には時間がかかっているのだと思います。

ですが2019年はそういった事情にも少し動きが出始めました。ノートパソコンではまずは15.6型画面の機種から4K解像度の有機ELパネル搭載機が登場しています。

そしてこのほどHPから13.3型で4Kの有機ELパネル搭載マシンが登場しています。HPのモバイルノートパソコンの高級ライン、Spectreシリーズから2in1タイプのx360 13に設定が行われるようになりました。

モダンPC

HPの新世代のSpectre x360 13はいわゆる「モダンPC」と言われる中身を持つノートパソコンです。インテルが提唱している「Project Athena」に準拠するタイプのマシンでしょう。

最新の技術を使うことで高性能と長時間のバッテリー駆動などを実現する方向性を示すものです。

これをクリアするためにSpectre x360 13ではCPUにコードネームIce Lakeのほうの第10世代のCoreプロセッサを採用しました。

スペックなど

第10世代のCoreプロセッサは2種類のマイクロアーキテクチャが混在していてかなり厄介なことになっていますが、高いIPCとGPU性能を持つのはIce Lake世代のものの方です。

ノートパソコン用での見分け方としては、表示上の基底クロックが一見非常に低く見えるのがIce Lakeです。

Spectre x360 13に搭載されるCPUはCore i5-1035G4またはCore i7-1065G7ですが、前者の基底クロックは1.1GHz、後者でも1.3GHz表示になります。

実際の所、もう何年も前のCPUから実は「定格クロック」の数字にはあまり意味がなくなっています。EISTなどの省電力技術により低負荷状態の時にはCPUのクロックは限界まで下がり、1GHz未満での駆動は当たり前。さらに高負荷時にはターボブーストなどのおかげで定格クロックを大きく上回る速度での動作ができます。

ですので表示上の定格クロックを気にする必要はもうほとんどなくなったと言えるかもしれません。

さてちょっとお話が逸れました。

Spectre x360 13ではメインメモリは8GB~16GB、ストレージはNVMe対応の256GB~1TBが設定されていてどのモデルも十分な実用性を持ちます。

エントリー機以外はSSDのレスポンスをさらに向上させることができるインテルのOptaneメモリも32GB搭載しています。

外部インタフェースはType-A形状のUSB3.1コネクタが1つ、Type-C形状でUSB3.1Gen2対応のポートを2つ備えています。Type-C形状のコネクタはUSB PD、Thunderbolt3に対応します。

長時間駆動可能

Spectre x360 13のフルHD解像度のモデルでは、なんと最大22時間ものバッテリー駆動が可能です。ここまで来るとバッテリーオペレーションの時間だけ考えると、ArmアーキテクチャCPUマシンの存在感を脅かしかねないレベルに達している感じです。

さすがに4Kの有機ELディスプレイを搭載するモデルでは10時間まで駆動時間が短くなりますが、それでも1日の出張程度ならば十分対応可能でしょう。

フットプリントも小さく重量も1.2kg程度と十分に軽いので、持ち運びの面でも非常に強力な一台になりそうです。

ちょっと意外なのは4Kの有機ELディスプレイを搭載して16GBのメインメモリと1TBのSSDを搭載するモデルでも、税別18万5千円から購入可能という所でしょうか。

中身を考えるとコストパフォーマンスはかなり高いと言えると思います。