マウスコンピューターから軽量な15型のRyzen Mobile搭載機X5-B登場

マウスコンピューターは非常にコストパフォーマンスが高いパソコン製品を世に出し続けているメーカーですが、ノートパソコンのジャンルではモビリティに関してはあまり攻めた製品を出してきたイメージがありませんでした。

ですがここに来て相次いでそのイメージを打ち破る製品を投入しています。

そういったモバイル性に優れた製品の一つが今回取り上げるmouse X5-Bです。この製品は最近の「大画面モバイル」と言うべきトレンドに則る製品になります。

また、CPUには2019年に大躍進を遂げたAMDのRyzenシリーズを搭載することも大きな特徴です。

スペック

mouse X5-BはCPUにAMDの第2世代のRyzenシリーズを搭載しています。

使われているSKUはRyzen 5 3500U。CPU部には4コア8スレッド対応のものを搭載。GPUはRadeon Vega 8で8GPUコア、512SP相当のものを使っています。

CPU部の動作クロックは定格2.1GHz、ブースト時最大3.7GHz動作が出来るものです。

RyzenシリーズはインテルのCoreプロセッサと同レベルのクロックあたり性能を持つ高性能製品です。一時期のCPU性能がふるわないAMD CPUとは一線を画します。

メインメモリは8GB。内蔵ストレージはSATA3接続のSSD 256GBを搭載していて、一般的な用途ならば十分な容量を確保しました。

本体サイズが十分あるので外部インタフェースもなかなか豊富。USBコネクタはトータル4つ持っていて、うち3つが3.0対応、1つはUSB2.0です。また、USB3.0対応のポートのうち一つはType-C形状を採用しています。

さらにフルサイズのHDMIの映像出力端子、ギガビットの有線LANポートも備えています。

無線LANはWi-Fi 5、IEEE802.11acまでの対応ですが、160MHzの電波帯域を使って2ストリームのリンクで最大1.7Gbpsのリンクアップが可能になっています。

ディスプレイは15.6型のフルHD解像度、ノングレアタイプ。ビジネスユースなどにうれしい仕様です。

モバイルユースも十分視野に

mouse X5-Bは筐体にマグネシウム合金を採用することで15型液晶搭載ノートパソコンとしてはかなり軽量なボディを実現しています。

画面サイズが15.6型の分、フットプリントはかなり大きめで356mm x 233mm x 17.9mmとなっていますが、重量の方が1.4kgに抑えられていて、見た目のボリュームから実際の重さよりもずっと軽く感じられるマシンに仕上がっているでしょう。

本体重量はモバイル用途にはギリギリのボリューム感になると思いますが、X5-Bは内蔵バッテリーの容量が大きく、バッテリー駆動可能な時間が公称15時間を超えます。

このため日帰りや1泊2日程度の出張ならば電源関連のオプションを一緒に持っていく必要がなくなるかもしれません。移動の際の実重量はより軽いモバイルノートパソコンよりも小さくできる可能性もありそうです。

RyzenシリーズがこのクラスのPCのメインストリームになるか

先日DELLが発売したInspiron 14 5000シリーズもRyzen 5 3500Uを搭載、X5-Bとほぼ同等のスペックを持っています。標準価格も同レベルです。

他のメーカーでもRyzen MobileシリーズのCPUを採用するノートPCが数を増やしています。今後Ryzenシリーズが、このクラスのハイコスパなノートPCのメインストリームになるか、ちょっと注目したい製品達です。