TP-Linkから実売でも9千円を切るWi-Fi 6ルーターArcher AX10登場

TP-Link WiFi 無線LANルーター Wi-Fi6 11AX AX1500 1201 + 300Mbps 1.5 GHz トリプルコアCPU Archer AX10/A 3年保証

次世代のWi-Fi規格として注目を集めているWi-Fi 6ことIEEE802.11ax、対応ルータの数もかなり増えてきて子機側として対応するスマートフォンやパソコンも少しず登場し始めました。

一部のハイエンドクラスのルーターは早期に発表されていたものの子機側の機材がなかなか追いついてこず、Wi-Fi 6の動きがなかなか始まらない状況が続いていましたが、ここに来てようやくまともに市場として立ち上がり始める雰囲気が出てきました。

そんな中、普及に勢いを付けそうなルータがTP-Linkから発売されました。

5GHzのWi-Fi 6接続で最大1Gbps超のリンクアップ速度を実現した「Archer AX10」です。

スペック

TP-Link Archer AX10は現在恐らくWi-Fi 6対応無線LANルータとしては最もお手軽な価格を実現した製品です。

Amazonでは8,800円で販売されているようです。

2×2 MIMOに対応する製品で、Wi-Fi 6で約1.2Gbps、Wi-Fi 5で867Mbpsでのリンクアップを可能にしています。2.4GHz帯ではWi-Fi 4の2ストリーム通信に対応していて最大300Mbpsのリンクアップを行えます。

リンクアップ速度から見るに、通信用の電波の帯域として160MHz分を使用する規格には対応せず、2×2 MIMO+80MHzの帯域での通信を行なうようです。

ルータ自体のレスポンスなどに大きく影響するルーター側のCPUには動作クロックが1.5GHzのトリプルコア製品を採用していて、ルーターがネックとなって通信の各種性能が落ち込むことを防止する作りです。

有線LANポートもギガビット対応のものを4つ搭載しており、これ一つで家庭ならばほとんどの用途を賄うことも可能でしょう。

しっかりした4本のアンテナも備えていること、ビームフォーミング等の技術で距離が離れても安定した通信を確保しやすいWi-Fi 6の規格ともあいまって安定した通信を期待できそうです。

多くの端末があっても速度低下しにくいWi-Fi 6

Wi-Fi 6はスペック上の最大通信速度を極めようと作られた規格ではありません。それでも同じストリーム数、同じ電波の帯域でも1.5倍近いリンクアップ速度を実現できているのですが。

Wi-Fi 6最大の特徴は多数の端末が同時にリンクアップして通信を行なう環境においても、それぞれの端末ごとの通信速度が落ちにくい通信方法が使われていることにあります。

携帯電話回線でも活用されている電波の輻輳を抑制できる仕組みが規格に組み込まれ、本来なら大量の無線LAN機材が使われる大きなオフィスでの実効通信速度を大きく改善可能な技術です。

今は家庭でも家族一人に一台のスマートフォンがあるのが当たり前になっている時代ですし、スマートフォンやパソコンの他にもネットワークと繋がる製品がどんどん増えています。

Archer AX10ならそういったお宅においても高い実効通信速度を期待できると思います。

実際、同時接続可能台数のスペックも家庭用ルータとしてはかなり高い26台をうたっています。

こういった製品の出現で普及が加速へ

これまでWi-Fi 6は「卵が先か、鶏が先か」の寓話ではありませんが、親機となるルータ側も子機となるスマホやパソコン側も対応製品がなかなか現れず普及への流れが見えていませんでした。

ですが、一気に1万円を切る価格でArcher AX10のような製品が登場することにより、一般ユーザーへの普及が加速していきそうです。

同時に日本で大きなシェアを持つiPhoneが新機種でWi-Fi 6に対応したことも大きな意味を持つでしょう。