コア当たり単価が半額になった新Core Xシリーズ

Coreプロセッサの中でウルトラハイエンド、エンスージアスト向けのSKUとなるCore Xシリーズ、このプロセッサの最新製品がアナウンスされました。

最新世代のXeonと同様の新フィーチャーを実装。さらに今回の世代最大の特徴となるのがコア当たりの単価が従来のシリーズの約半額まで低価格化されたこと。これにより高性能とCore Xシリーズよりも大幅に安かった価格で大きく魅力を増したAMDのRyzenシリーズに対抗可能なコストパフォーマンスを実現しています。

ただし最先端の7nmプロセスでの製造と最新のマイクロアーキテクチャを実装している第3世代のRyzenシリーズに対し、新Core Xは改良が進んだとはいえまだインテルの14nmプロセスでの製造でマイクロアーキテクチャの基本部分も従来のCoreプロセッサから進化はありません。

このあたりがどう影響するかが注目のポイントの一つになるでしょう。

ではこの新Core Xシリーズの中身をより詳しくチェックしてみましょう。

14nmプロセスで第10世代

新Core Xシリーズは第10世代のCoreプロセッサに位置付けられています。このため製品の型番は新しいネーミングルールに従って振られています。が、Core Xシリーズは統合GPUを内蔵していないため、モデルナンバーは従来通りのイメージで読めば大丈夫です。

5桁の1万単位の数字になっていますが、最初の二けたの「10」が世代番号、そのあとの3桁がモデルの上位、下位を示す数字です。

Xeonと基本同じコア

従来のCore Xシリーズと同様にサーバ向けのXeonシリーズのCPUを流用したコアとなります。このため性能やスペックは同クラスのXeonプロセッサのものを引き継ぐことになります。

純粋なCPUコア自体のマイクロアーキテクチャは従来通りですが、従来のCore Xシリーズから継続してAVX512命令をサポート。さらにディープラーニングの分野で多用されるINT8演算を高速化し専用の命令セットとなるVNNIが追加されています。

これらのフィーチャーにより機械学習性能を大幅に引き上げた「Deep Learning Boost」をうたっています。

ほかにはI/O系の機能となりますが、USB4.0としても規格化されているThunderbolt 3をハードウェアレベルでサポートします。

多コアCPUにもかかわらず動作クロックはかなり高速で最大構成の18コア製品でも定格クロックは3GHzを実現しており、マルチスレッド動作をする重いワークロード以外でも十分な高速性を発揮してくれるでしょう。

微細化や消費電力の面では不利となる14nmの製造プロセスですが熟成のほうはどんどん進んでいるため、最大動作クロックのほうは非常に高くなっていて多コア製品ながらゲームなどで重視されるシングルスレッド性能にも期待できる仕様になっています。

ただTDPのほうは165Wと非常に大きく、冷却システムにはかなり優秀なものが必須となりそうです。どんな条件でも最大限に能力を発揮させ続けるためには水冷システムの導入も検討したほうが良いでしょう。

18コアでも10万円程度??

こういった新機能を追加しつつ、コア当たりの単価はRyzenシリーズに近い50ドル台となりました。

第10世代のCore Xシリーズでは最も廉価となる10コア20スレッド対応のCore i9-10900Xは590ドルとされていて、日本でも6万円+α程度での入手が可能になるのではないかと思われます。

最大構成の18コア製品も979ドルでの販売が予定されており、日本では10万円程度での入手が可能になりそうです。