ASUSから持ち運びも可能な21.6型4K有機ELディスプレイ登場
パソコンやスマートフォンジャンルではお手頃価格の製品も手がけるイメージが強いASUSですが、ディスプレイのジャンルではかなり高級&高性能指向が強い製品を販売しています。
最近は特に4Kディスプレイジャンルで非常に高画質な機種をどんどん投入している感じです。
そのASUSから同社のディスプレイではハイエンドクラスとなるProArtシリーズに、持ち運びも可能なサイズ・重量の21.6型で4K解像度をもつ有機ELディスプレイが登場します。
今回はASUSの高画質ディスプレイ、ProArt PQ22UCを取り上げます。
スペック
ProArt PQ22UC最大の特徴はディスプレイパネルに有機ELパネルを採用していることでしょう。
21.6型ながら解像度は4Kあり極めて稠密な表示を可能にしています。
ディスプレイサイズの関係から文字の表示数としては高解像度な分の情報量を活用することは出来ませんが、映像などの高精細な表示には4K解像度が活きることでしょう。
有機ELパネルは自ら光を放つデバイスですからバックライトは当然不要。このため消灯すれば完全に真っ黒になります。これにより液晶ディスプレイでは実現不可能な極めて高いコントラスト比の表示を可能にしています。
この製品でもネイティブコントラストは100万:1に及びます。パネル自体の高コントラストな特性により、真のHDR表現が可能になる、と言えると思います。
色域もとても広く、AdobeRGBを超える色表現が可能なDCI-P3規格の色域を99%カバーします。
有機ELのもう一つの特徴は、表示のレスポンスが極めて良いことも上げられます。こちらも液晶とは桁が違う反応速度を持っていて、中間色でわずか0.1msの高速応答が可能です。
これにより残像感がほぼ存在しない動画表現が可能になります。
さらにASUSはProArt PQ22UCの製造・販売にあたって極めて高い精度で色の調整を行なっていて、ΔEが2未満という業界最高レベルの調整を行なった上で製品が出荷されます。
14bitのカラールックアップテーブルを使用しており、ガンマも2.6、2.4、2.2、2.0、1.8のプリセット値に対応するなど、プロの使用に耐える充実のスペックを持ちます。
スタンドは折りたたみ可能
ProArt PQ22UCは一般的なパソコン用ディスプレイと同じスタイルで使用可能なスタンドを備えていますが、このスタンドは折りたたむことで本体をフラットな形状にすることが出来ます。
これによって大きめのカバンなどへの収納が可能で2.1kgに抑えられた重量とも合わせ、出先に持ち運んでの利用も視野に入る仕様になっています。
本体などがすっぽり収まる専用のバッグも付属しているところも気が利いていますね。
ただ、サイズはスタンドを展開した状態で510.9mm x 382.1mmx 128.2mm 、スタンドを外した状態でも510.9mm x 313.9mm x 8.5mmあり、それなりのフットプリントになることはチェックしておいた方が良さそうです。
ちなみに電源は専用ACアダプタが必要で、モバイルディスプレイと呼べるかどうかはちょと微妙なポジションの製品です。(トランスポータブル、ぐらいがいいのかもしれません)
スタンドを展開すれば据え置き型ディスプレイとしても問題なく利用できるスタイルですから、ディスプレイの2in1タイプとも言える製品になりそうです。