ファイルのプレビューをQuickLookでお手軽に
Windowsの(ファイル)エクスプローラーは表示設定を変えることで画像ファイルのサムネイルを見ることができます。またエクスプローラーの表示用ペインを追加することで、簡易的にファイルの中身の確認を行うこともできます。
これらの表示内容は限定的で、より詳しくファイルの内容をチェックするには適していません。が、サードパーティ製のアプリを導入することでより詳しくファイルプレビューを行えます。
今回はレジストリを汚さないストアアプリでエクスプローラーの機能を拡張し、ファイルのプレビューを簡単に行えるユーティリティ「QuickLook」をご紹介します。
インストールはストアのアプリから
最新のQuickLookはいわゆるストアアプリ化が行なわれていて、従来のデスクトップアプリよりも導入やメンテナンスが簡単になっています。レジストリなども使いませんのでインストール・アンインストールを行なってもOSを汚すことがありません。
タスクバーの手提げ袋形のアイコンからストア アプリを起動して、検索フォームに「Quick」と入力すると現時点では検索結果のリストにQuickLookが表示されます。

こちらをクリックしてQuickLookのページを開いてインストールします。

一度起動すれば次回からは自動起動されるようになり、QuickLookの機能がいつでも使えるようになります。
使い方は簡単
QuickLookの機能を活用してファイルのプレビューを行なうのはとても簡単です。
ファイルエクスプローラーで目的のファイルを選択状態にしてスペースキーを押すだけでOKです。

対象のファイルが画像ファイルであればこんな感じのプレビューウィンドウになります。

プレビューを終わらせるにはエスケープキーかもう一度スペースキーを押します。
プレビューしている画像の共有を行なったり、プレビューしているファイルの形式に合わせて規定の編集用アプリを起動するボタンも準備されています。
QuickLookはあくまでプレビューする機能だけに特化されていて、その他の機能が必要になる際には他のOSの機能やアプリに任せる潔い作りが成されています。
機能を特化した分、動作も軽くなっているはずですね。
なんでも(?)プレビュー出来る
QuickLookがすごいところは、Windows側が認識しているファイルならば何でもきちんとプレビュー可能になっているところです。
一般的なJPEG、PNGといった形式の画像ファイルがプレビュー可能なのは当然として、デジタルカメラ独自の画像データ形式のRAWデータもしっかりとプレビュー出来ます。
こちらは操作を行なった後、表示可能な画像データを生成しているようで、表示に若干のラグがありますが、高解像度な画像プレビューが行えます。
また、テキストファイルの中身も確認出来ます。
動画もプレビュー可能で、この際にはプレビューウィンドウできちんと動画の再生が行なわれます。OS標準の仕組みを使って表示を行なっているようですので、動画再生支援機能もしっかりと活用されCPUに余分な負荷がかかりません。
さらにZIPファイルのアーカイブの中身も見られます。ただしこの時はファイルの一覧が見えるだけで、アーカイブ内のファイルの中身の確認までは出来ません。
RAR形式など、Windowsが標準では認識していないアーカイブもRARに対応するアプリが導入されていればしっかりチェック可能です。
このようにQuickLookは使い方もとても簡単で対応可能なファイル形式の範囲も広く、OSの機能を補ってくれる便利なツールです。