ノートPCにもレイトレの波が。ノート向けGeForce 20シリーズ登場へ

2021年2月3日

ノート向けGeForce RTX 20シリーズの情報ページ

デスクトップパソコン向けにリアルタイムレイトレーシングを可能にしたGeForce 20シリーズがリリースされましたが、それとほとんど間を置くことなくノートパソコン向けにも同シリーズのリリースが決まりました。CESのカンファレンスでNVIDIAがプレゼンを行なっています。

さすがに消費電力的に最大規模となるGeForce RTX 2080Tiに相当する製品はノート用では設定されていませんが、デスクトップ向けと同じ回路規模のGPUが3種類投入されることになっています。

今回はノートパソコン向けGeForce 20シリーズの中身を見ていきます。

SKU 3つ

今回投入が発表されたノートパソコン向けのGeForce 20シリーズには3つのSKUがあります。

上位からGeForce RTX 2080、GeForce RTX 2070、GeForce RTX 2060でデスクトップ向けの同名のGPUと同じダイを使用しているのではないかと思われます。

以前はノートパソコン向けとデスクトップパソコン向けのGPUはダイが異なり、モデルナンバーのネーミングルールも違っていたため相対的な性能の位置づけが非常に分りにくくなっていました。

ですが、ここしばらくのGeForceシリーズはノートパソコンとデスクトップパソコンとで、同じモデルナンバーのGPUなら演算ユニットの規模も同じ、といった作りがされています。

今回もこちらのパターンを継承していて、それぞれ3つのGPUはデスクトップ用の同じモデルナンバーのGPUと同じSP数を持っています。メモリバス幅などのスペックも同等になっています。

ノートPC向けのGeForce RTX 2080は2,944SP、2070は2,304SP。この二つはメモリバス幅が256bitになっています。これに対しGeForce RTX 2060は1,920SPでメモリバス幅が192bitとなります。

動作クロックはデスクトップ版よりも抑えられていますが、採用するゲーミングノートPCの設計に合わせてかなり幅広い動作クロックに対応できる作りになっているようです。

主に熱設計、排熱機構の能力によってGPUのコンフィギュレーションをかなり幅広く選択可能な仕組みになっています。

たとえば最上位のGeForce RTX 2080だと、消費電力≒発熱の目安となるTDPに相当する数値は80W~150以上と、2倍近い設定幅があります。

ちょっと気になるのは今回発表された中では最下位となるGeForce RTX 2060でも、最低のTDP枠は上位機種と同じ80Wの設定になっていることです。

このあたりがどのような形、大きさのゲーミングノートPCになるかに大きな影響を与えますので、今後の製品の展開状況はちょっとチェックしておくといいかもしれませんね。

Max-Qの意味合いが変わる??

元々のNVIDIAのMax-Qコンセプトは、GPUをあえてフルパワーで「動かさない」ことで、消費電力・発熱と性能のバランスの良いポイントでの使い方を行なう、という制御を意味していました。

ですが、ノートパソコン向けのGeForce 20シリーズでは元々そのあたりの設計に非常に大きな幅を準備しています。

「Max-Q Designという特別版が用意される」ことになっているようですが、デザインのコンセプト等が少し変わってくる可能性もある気もします。

PS4 proとの性能比がプレゼンに登場

NVIDIAが行なったノートPC向けGeForce 20シリーズのプレゼンでちょっと面白いと思ったのは、性能の比較対象としてコンシューマーゲーム機であるPlayStation 4 proが登場していることです。

コンシューマーゲーム機の大幅な3D性能向上も理由の一つだとは思いますが、今までのPCゲーム周辺ではちょっとなかった現象だと思います。

あとは性能面でRadeonシリーズの方の心配をあまりする必要がない、というNVIDIAの自信の表れなのかもしれませんね。

ただ、AMDも新GPU Radeon VIIの性能にかなり自信を持っているようですので、久々にGPU界の両雄の性能競争が見られるようになるのかもしれません。