実用性は…。でもちょっと面白いPowerShellなどを半透明化するTIPS

Windowsには大量のショートカットや隠し機能的に組み込まれたものがあちこちにあります。多くは作業の効率化にとても便利なものになっているのですが、中には「これ何に使うの?」的な機能も含まれています。

その典型と言えそうなのが今回ご紹介する機能、かもしれません。

実用性に関しては正直、疑問符がつきますが、機能としてはなかなか面白いTIPS、PowerShell、コマンドプロンプト、WSLのコンソールなどを半透明化する方法をご紹介します。

コンソール画面のプロパティから調整する方法

PowerShell、コマンドプロンプト、WSLのコマンドを入力するウィンドウなど、文字でコマンドを発行するプログラムを「コンソール」と呼びます。

これらコンソールのウィンドウはどうやらすべて半透明化が出来るようになっているようです。

いずれもウィンドウのタイトルバー部分を右クリックして表示されるメニューからプロパティ画面を出し、

そちらの「画面の色」タブからウィンドウの不透明度を指定することが出来ます。

「不透明度」ですので、100%ならば透過が全くない通常の状態になります。最も透明度を上げた状態が不透明度30%の状態になります。

不透明度が反映されるのはウィンドウのバックグラウンド部分だけですので、背景を透過させた状態でも文字は薄くならずきちんと判読できます。

PowerShellのほか、コマンドプロンプト、WSLのUbuntuでも同じことが出来ることを確認しています。

ただ、この設定はそれぞれのウィンドウを一度消すと初期化されます。次回起動時には不透明度100%の状態でウィンドウが開きます。

キーボードショートカットもある

毎回プロパティのウィンドウを開いて不透明度を設定し直すのはちょっと面倒です。こういった時には次のショートカットが便利です。

マウスを併用するもので、CtrlキーとShiftキーを押しながらホイールの回転で不透明度を変更できます。

一応キーボードでも操作できる、との情報もあるのですが、手元の環境ではそちらの動作は確認できませんでした。操作方法としてはCtrlキー+Shiftキー+プラスまたはマイナスキーになっているそうです。

実用性は…

見た目は結構カッコイイ雰囲気になるコンソール画面の半透明化ですが、この機能の実用性は?と問われると正直困りますね。

マイクロソフトも実用性云々と言うよりはコンソール画面改良の実験の一部として実装してみた、ぐらいの雰囲気にも思えます。

現在、インサイダープレビュー版の方では各種コンソール画面の実験的な改良が行なわれていて、Linux系のコンソールで使われているVT~端末のエミュレーション機能などが試験実装されています。

そういったものの延長的なものかもしれません。

思いつく範囲でコンソールが半透明化してうれしいのは、Linuxのtopコマンドというサーバーの稼働状態をチェックするコマンドを動かしている画面が裏にある時、状況をチェックしつつ前面のコンソールで作業が行える、ぐらいでしょうか。

コンソールでこの辺りのテスト実装を行なって、それが今後他の機能に派生していくとちょっと面白いかもしれません。ただ、やっぱりそちらも今時点では著者には何か特別に便利なところは思いつかないのですけれど。

ただ、こういう遊び心的な部分、面白いのは面白いですよね。