ドン・キホーテの2万円PCバージョンアップ。メインメモリ4GBに
ドン・キホーテはパソコンジャンルでもインパクトのある商品をいくつも投入してユーザーに驚きを提供してくれています。
MUGAストイックPCもその一つでした。14型フルHD液晶を搭載したパソコンを税別19,800円で投入したのですからインパクトがない訳はなく。
そのストイックPCがこのたびバージョンアップして再登場。「MUGAストイックPC 2」になりメインメモリが4GBに倍増しながら価格を据え置いてきました。
今回はこのインパクト満点の低価格PCを取り上げます。
ATOMベース
低価格パソコンでは今でもこのCPUが主役ですね。MUGAストイックPC 2ではATOM x5-Z8350を採用しています。
リアル4コアの低消費電力CPUで定格1.44GHz動作。ブースト時は最大1.92GHzで動作します。
統合GPUは12個の実行ユニットを持っていて96sp相当ぐらいの演算ユニットになります。動作クロックこそ低いものの、何年か前のエントリークラスの外部GPU並みの演算能力を持っています。
メインメモリは4GBになり、Windows 10ならば一般的なアプリを複数同時に開いてもさほど問題になることはないレベルの容量を持っています。
さすがにブラウザで何十も何百もタブを開くと確実にメモリは足りなくなります。ですがどちらかと言えば、このクラスのパソコンでハイエンドスペックのデスクトップパソコンと同じ使い方を求めるほうが間違いでしょう。
内蔵ストレージも32GBとミニマムです。何でもかんでもデータをローカルに保持できるだけの容量はありません。SDカードやクラウドストレージの活用は必須になるでしょう。
Cドライブの空き容量に気を遣っていれば、Windows 10の大規模アップデートは問題なく行えるはずです。今は更新プログラムのサイズが圧縮されていますから。
液晶パネルは14型でフルHDのものを採用。前モデルはIPSパネルを使っていたようですので、そのあたりは継承されていると思われます。
無線LANはIEEE802.11nどまりなのがちょっと残念ですが、実用上はほとんど問題ないでしょう。USBは2.0と3.0のポートをひとつずつ、マイクロSDカードスロットやMini HDMI端子も持っています。
本体サイズは329mm x 219mm x 20mmとかなり薄く重量は約1,200gに抑えられています。フットプリントがある程度ある製品ですからスペック上の重さよりグッと軽い感覚になると思います。
「使いこなし」は必要だけれども
内蔵ストレージがWindows 10を運用するにはギリギリの32GBに留まることやCPUにはCoreプロセッサではなくATOMが使われていることなどから、デスクトップパソコンや高性能ノートパソコンとまるっきり同じ運用が出来る機種ではありません。
ですが使いこなしのキモさえ抑えておけば非常に高い実用性を発揮してくれる機種でもあります。
ブラウザでのネット巡回、オフィスアプリを使っての文書作成等々、14型でフルHDの広い画面を活用できるシーンは多いと思います。
バッテリー駆動時間もそこそこ長く、恐らくモバイルバッテリーでの給電・充電も可能だと思いますから、モバイル用途での機動性はかなり高いはずです。
32GBの内蔵ストレージでもWindows 10は運用に耐える
Windows 10の大規模アップデートは以前は更新プログラムのサイズが非常に大きく、内蔵ストレージが32GBのデバイスは運用がかなり厳しいと言われていました。
ですが現在はこの部分にメスが入り更新プログラムはかなり圧縮されています。
いろいろなデータをCドライブに格納して空き容量を圧迫していない限り、内蔵ストレージが32GBのパソコンでも十分運用可能です。
大規模アップデートを適用直後は、古いビルドにロールバックするためのバックアップデータ(Windows.oldフォルダなど)が生成されるため一時的にストレージを圧迫はします。
ですがこの古いデータはディスクのクリーンアップで削除可能ですので、システムが肥大化し続けて運用が出来なくなる、といったことはありません。