ロジクールMXシリーズマウスにもエルゴノミクスデザインが。MX Vertical

Logicool ロジクール MX Vertical アドバンスエルゴノミックマウス MXV1s 2年間無償保証 Bluetooth

今でも使われ続けているパソコンの主なインタフェースはキーボードとマウスです。

キーボードの基本は機械式のタイプライター以来ずっと使われてきた古い形です。マウスは画期的な発明でしたが、最初に作られた形がほぼそのまま踏襲して使われ続けているイメージで新たに画期的と言える内容が追加されてはいない感じがあります。

どちらも機能優先で作られたデバイスでそれなりに長く使われ続けてきた実績はありますが、人間工学的な配慮は実際の所あまり行なわれていない製品です。

人間の手や手首、腕の動き方を考えた構造にはあまりなっていません

そのあたりをきちんと設計し直すことで人間の身体に優しいデバイスを作ろうとする試みもずっと行なわれ続けています。

マウスやキーボードなどの周辺機器のメジャーメーカーの一つロジクールも、遂にマウスジャンルで人間工学的デザインを採用したマウスを登場させました。今回はロジクール流のエルゴノミクスデザインマウス、MX Verticalをチェックします。

人間の腕は手のひらを真下に向けて机に置きやすいようにはできていない

ちょっと長い見出しですが、これが今のマウスやキーボードの問題点を集約した言葉になると思います。

机の上などに腕を置くときに腕や手首の筋肉をできるだけ緊張させずに楽な姿勢でいるには、手のひらは斜め内側を向いた状態になるのが一般的だと思います。その状態よりも手のひらを下に向けたり手首を立てたりするのはその分、常に余分な緊張を腕や手首の筋肉に要求していることになります

そして一般的なキーボードやマウスは基本すべて手のひらを下に向けて使うことを前提にした形をしています。

多くの場合は「慣れ」である程度の部分、腕や手首への負荷はなんとかごまかせるものですが、非常にシビアにキーボードやマウスを使い続ける作業をしなければいけないときには、その負担が疲労や腱鞘炎などの具体的な症状としてでてきてしまうこともあります。

こういった「無理」をできるだけ省略しようと考えられたデバイスが今回取り上げるMX Verticalをはじめとしたエルゴノミクスデザインの製品たちです。

57度

MX Verticalのキーワードの一つはこの「57度」という角度にありますマウス本体の内側を机の面から57度分持ち上げて傾けたような形をしたマウスです。

手首と手のひらをとても自然な角度にしたままマウス操作ができますので一度操作に慣れてしまえば、疲労感の軽減が期待できると思います。

それ以外のマウスの基本性能としてもMXシリーズの製品らしくしっかりしたスペックを持っており、ワイヤレスながら長期間のバッテリー駆動が可能だったり、充電しながらの利用が可能だったり、急速充電で急ぎの時には「間に合わせ」対応も出来るなど、無線マウスの弱点をよく分ったスペックを持っています。

MX Masterでは充電ケーブルのコネクタは専用タイプが使われていますが、MX Veticalではより汎用性が高いUSB Type-C形状のコネクタに変更されています。

無線接続はUnifying、Bluetoothに対応。有線のUSBケーブルでの接続も可能になっています。

価格は1万3千円弱で販売されています。

エルゴノミクスデザインのマウス、キーボードが広がらない訳

ユーザーの負担は確実に少なくなるはずのエルゴノミクスデザインのマウスやキーボードですが、実際には使っているユーザーの数はあまり多くないと思います。著者も現在は利用していません。

普及しない理由の一つは、自宅でエルゴノミクスデザインの製品を使ってそちらになれてしまうと、職場のパソコンを利用する際に違和感が出て困る、といったことがあると思います。

職場や公共性の高いスペースにあるパソコンなどではキーボードやマウスを入れ替えることができないケースの方が多いでしょうから。

作業効率を突き詰めていけば職場のパソコンに自前のキーボードやマウスを接続する手もあると思うのですが、そもそもユーザー自前のデバイスを職場に持ち込むことを禁止している会社が多いでしょうし職場用のキーボードなどを準備する予算も別に必要になります。

多くの場合、エルゴノミクスデザインの製品は一般的な製品よりずっと高価ですし。

あとは、パソコンにおいてはディスプレイ、キーボード、マウスというのはユーザーインタフェースとして一番ユーザーがたくさんの時間触れるデバイスなのに、なぜか軽視される傾向が高いのも理由のひとつかもしれません。

今のパソコンはローエンドの製品でもほとんどすべての用途には十分以上な性能を備えていますから、特にOA作業などではパソコン本体をリプレイスするよりこれらのデバイスにちょっと余分に予算を裂く方が実作業の効率は良くなるケースが多いです。

予算に余裕が出来たら、ご自分に合ったキーボード、マウス、ディスプレイ探すのは、その時間に見合うだけの価値のあることだと思います。