大停電で一番役に立ったパソコンは
先日の北海道ほぼ全域の大停電、影響をモロに食らいました。約40時間ほど回復までに時間がかかりました。
市内の電力の回路構成もなんだか結構複雑なことになっていたようで、面している道路は違うのですが、すぐ裏のアパートなどには電気が来ているのに自宅の電力が復活するにはそれからほぼ丸1日を要したり、いろいろと大変でした。
情報インフラとしてインターネット+パソコンにかなり頼る生活にいつの間にかなっていましたので、ネット経由の情報集めがスマートフォンメインになったのは結構キツかったです。
やっぱりスマホの物理的に小さな画面では一覧できる情報量が少なすぎます。この辺りには慣れ等々の個人差はありますけれども。
そんな中、情報のライフラインの一つとして活躍してくれたパソコンもありました。
ATOMマシン最強説
大停電の中で最も活躍したパソコンは著者の場合にはASUSのT90Chiでした。
ATOM Z3775ベースのマシンでパワーこそ低いものの、なんと言ってもその抜群の省電力性能が停電の中では威力を発揮した形でした。
単に消費電力が少なくてバッテリー駆動時間が長いだけではなく、電源がスマートフォンなどと同じACアダプタを使うマイクロUSBコネクタ経由、という点も非常に大きかったです。
モバイルバッテリーで充電が出来ますから。
T90Chiは8.9型で1,280 x 800ドットと小さく解像度も決して高くはないディスプレイを使っていますが、それでもスマートフォンの5型程度の液晶パネルとは数段異なる文字数をいっぺんに表示できます。
さまざまな情報を集めるためには、やはり1画面にどれだけたくさんの文字を見やすく表示できるかがとても重要であることを再確認しました。
あってよかったモバイルWi-Fiルータ
もう一つ助かったのは、モバイルWi-Fiルータの存在です。
固定回線の方はルータなどがAC電源でしか動いてくれませんから、停電になるとインターネット接続が出来なくなります。
携帯回線も基地局の非常用電源がダウンすると通信が出来なくなりますが、少なくともバッテリーや非常用発電機がもっている間は携帯回線経由でインターネットに繋ぐことが出来ます。
ちなみに、著者宅周辺では40時間におよぶ停電でも携帯電話回線はしっかりと最後まで仕事をしてくれました。こちらも大変にありがたかったです。
停電時にパソコンでインターネットから情報を集める場合には携帯電話回線に頼ることになると思いますが、この際にスマートフォンのテザリングを使うのはスマホのバッテリーを消費してしまうという意味でちょっともったいない使い方になります。
モバイルWi-Fiルータを別に持っていればスマホのバッテリーを温存しつつパソコンでインターネット経由の情報を集めることが出来ます。こちらの存在感も改めて大きく感じました。
やっぱりスマートフォンは最後のライフラインになるかもしれない、「電話」の機能を残したいですよね。
USB PD対応ならノートパソコンも
これからは多くのノートパソコンがこちらの方向に動いていくことになると思いますが、USB PD対応のノートパソコンも停電時の実用性がかなりあると思います。
今までのノートパソコンは独自形式のコネクタからしか電源供給が行えません。そのため専用のACアダプタが必要で充電や給電のためには結局はACコンセントが必須になってしまいます。
バッテリーを使い切った後の再チャージが難しいのが弱点ですね。
その点USB PD対応ならば、今後はUSB PDの仕組みを備えたモバイルバッテリーも増えていくことでしょう。そういった補助デバイスとの組み合わせで停電時の使い勝手が大きく上がるはずです。