NETGEARから導入しやすいメッシュWi-Fi、Orbi Micro登場
今、Wi-Fiルータのジャンルで一つのトレンドとなりつつあるのが「メッシュWi-Fi」システムです。
これは複数のWi-Fiルータを連動させることで、Wi-Fiの運用性をグッと引き上げることが可能になる仕組みです。
このタイプのWi-Fiルータではかなり最初の段階で世に出たのがNETGEARのOrbiではなかったかと思います。非常にハイスペックで実効通信速度にも期待の出来るシステムになっていましたが、その分かなり高価。導入のハードルはやや高めでした。
今回登場したOrbi Microはスペックをやや落とすことで初代Orbiよりもお求めやすい価格を実現してきています。
今回はメッシュWi-Fiシステムの新機種、Orbi Microを取り上げます。
スペック
NETGEARのメッシュWi-Fiシステムの特徴は複数のルータ間の接続専用のWi-Fi回線を備えていることです。このことでアクセスポイント間の通信を安定して行うことができ、どこでも安定した通信速度を発揮しやすくなっています。
初代Orbiではこのアクセスポイント間の通信用回線が1733Mbps対応のバンドとなっていて、かなり高速な通信を安定して期待出来るスペックを誇っています。
これに対しOrbi Microではこの部分のスペックも抑えられていて、アクセスポイント間の最大リンクアップ速度は866Mbpsとなります。
スマートフォンやパソコンと接続するためのWi-Fiのバンドは、5GHz帯のIEEE802.11acが最大866Mbps、2.4GHz帯ではIEEE802.11nの最大400Mbpsのリンクアップ速度となります。
本体サイズは初代Orbiの約75%と小型化され設置の自由度が高まっています。デザインが初代同様に柔らかい曲面を多用し色合いも白を基調としたキレイな色使いですから、リビングなどにも違和感なく設置できると思います。
Orbi Microが2台のアクセスポイントでカバー出来る面積は最大200m^2。上位機種となるOrbiでは350m^2までカバー可能とされていますので、こちらもスペックが少し小さくなっています。
子機側がビームフォーミングに対応していなくてもビームフォーミング機能の恩恵にあずかることが可能な「インプリシットビームフォーミング」に対応するのも特徴でしょう。
これによりより多くの端末がより広い面積でより安定したWi-Fi接続を行えることが期待出来ます。
アクセスポイントには有線LANポートも2口備えていますので、ネットワーク対応のデジタルテレビやAV機器などを接続するのにも適しています。
ペアレンタルコントロール機能も内蔵
Orbi Microでは初代Orbiと同様に高い機能を持っていて、接続する端末ごとに色々なペアレンタルコントロールを行える機能を備えています。
家の中を広くカバー出来るメッシュWi-Fiシステムならではの、家族みんなでインターネットを活用するシーンなどでより安心感の高い使い勝手を実現してくれるでしょう。
初代OrbiとメッシュWi-Fiシステムを組むことも可能
さすがに同一メーカーの製品だけあって、Orbi Microは初代のOrbiと組み合わせてメッシュWi-Fiシステムを構築することが可能です。
Orbiで既にWi-Fi・メッシュWi-FiのLANを構築していてより広いカバー範囲が必要になったときなどに、やや通信速度が落ちる可能性はあるものの低価格でメッシュWi-Fiのサテライトとなるアクセスポイントを追加可能になっています。
家の広さ、光回線を引き込む位置と実際に端末を利用する位置の関係からWi-Fi接続が安定しないユーザーは、導入を検討する価値のあるシステムの一つと言えると思います。