ノートPC向けCore i9も登場。インテルCoreプロセッサのSKUを拡充

Intel Arkより

あまり事前のアナウンスもなく、突如、といった感じでインテルがCoreプロセッサの新製品を追加しました。

デスクトップパソコン向けではTDP 35Wの省電力型のT型番製品が登場。ノートPC向けにはハイパフォーマンス枠のTDP 45W製品で6コア12スレッド対応のSKUが追加されています。

ブランド名ではノートPC向けにもCore i9が登場しています。

今回はこれらインテルの第8世代Coreプロセッサの新製品をピックアップしてご紹介します。

ノートPC向け

インテルにはCPUなどの製品仕様を簡単に検索出来るIntel Arkというサイトとスマホ用のアプリがありますが、今回取り上げるノートPC向けCPUは全部「モバイル」の括りになっています。

ですが、今回追加されたCore i9ブランドの製品も含め高性能バージョンのチップは、日本人の感覚で言うところの「モバイル」製品に組み込むのはさすがに少々厳しい製品になると思います。

どちらかというと重量3kgクラスで、移動するとしても会社のフロアの中程度、といった感触で使われるモバイルワークステーション用と考えた方が良いチップです。

これらハイパフォーマンスノート向けのチップにはノートPCとしては初となる6コア12スレッド対応製品も含まれます。最上位のチップにはCore i9のブランドネームが奢られます。

どの製品もターボブースト時の最大クロックが非常に高いのが特徴で、第8世代のCoreプロセッサが同じ物理設計で低クロック・低消費電力の動作から、消費電力は増えるものの非常に高い動作クロックまでカバー出来る、柔軟性が非常に高いCPUに仕上がっていることが分かります。

ハイエンド製品となるCore i9-8950HKでは、6コア製品ながら定格2.9GHz動作で、ブースト時には最大4.8GHzまでクロックが上昇します。

多くのインテルCPUは全コア全負荷時にもしっかりとターボブーストが効くように設定されていますので、6コア12スレッド対応のハードウェア構成と合わせ、従来のノートPCのイメージを大きく超える重いタスクへの対応が可能になるはずです。

また、ノートPC向けにはCPU部が4コア8スレッド対応で、統合GPUに大容量で高速なeDRAMキャッシュを搭載したIris Plus Graphics 655を載せたプロセッサも投入されます。

こちらはU型番の製品ですがTDPは28W枠。こちらが今のCoreプロセッサの事実上の「通常電圧版」という形になると思います。

Iris Plus Graphics 655はGT3eと呼ばれる構成のようで、48個のEU(384SP相当)を持ち、128MBのeDRAMをチップ上に搭載します。演算ユニットの規模で上回る他社製統合GPUに迫るか超える性能が期待出来そうです。

こちらのタイプのハイエンド製品は、4コア8スレッド対応で定格2.7GHz、ブースト時最大4.5GHzでのCPUの動作を可能にしつつ、GT3e構成のGPUも統合したかなり高いバランスで高性能を実現する製品になります。

デスクトップPC向け

デスクトップPC向けには6コア6スレッド対応でTDPを少し抑えたCore i5や4コア4スレッド対応のCore i3が投入されます。6コアのCore i5はTDP 65W、4コアのCore i3は62Wとなります。

しかし遂にCoreプロセッサとしてはローエンドのCore i3までクアッドコア化した、と言うことには少し感慨を覚えます。

また省スペースデスクトップPC向けのT型番プロセッサにも6コア12スレッド対応製品が登場します。

最上位のCore i7-8700Tは、TDP 35Wで6コア12スレッド対応。定格2.4GHz動作、ブースト時最大4GHzで動作します。Core i5は6コア6スレッド対応、Core i3は4コア4スレッド対応の製品になります。

Core i3-8300TはTDP 35Wの枠内でクアッドコア製品が定格3.2GHz動作を可能にしています。ターボブーストこそ無効化されていますが、こちらも電力効率の向上には目を見張るものがありますね。

新チップセット300シリーズも登場

これとタイミングを合わせる形で、新チップセット300番台のシリーズも投入されました。

こちらは主にI/O系の強化がメインのようではありますが、チップセット側でインテル最新の無線LAN機能を内蔵したり、USB3.1のGen2への対応が行なわれたりしています。

CPUのほうのラインアップを見ると、今まで通りインテルは全方位全てに対応していく穴のない製品展開を考えているようですね。