Windows 10次の大規模アップデート「Spring Creators Update」リリース間近

Windows 10のプレビュー版から「ウォーターマーク」が外れました

毎回次の大規模アップデートの正式リリース直前になると、デスクトップから評価版表示とか、そのビルド番号などを表示する文字が消えるのですが、RS4、次の大規模アップデートの準備もほぼ完了になったようです。

このあとはもう何回かバグフィックスだけのバージョンアップがあったあと、メーカー向けのインストールイメージを作って、いよいよ次の大規模アップデートの正式リリースになると思います。

今回はWindows 10の次の大規模アップデートの新機能などをザッとまとめてみます。

バージョンは1803

次のWindows 10大規模アップデート後のOSのバージョン番号は1803に決まったようです。プレビュー版の設定アプリなどから確認が出来ます。

今までのリリースのスケジュールを考えると、4月中には正式リリースの運びとなると思います。

また、今回の大規模アップデートのニックネームはSpring Creators Updateとなるとのお話があり、1年前のCreators Updateから続くシリーズを継承するような形になりそうです。

タイムライン

今回の大規模アップデートの目玉機能になりそうなのが「タイムライン」機能だと思います。

あるアプリ稼働中のアンドゥ機能のイメージが比較的近いかもしれませんが、より大きな概念で作り込まれる機能になっています。Windows上で動作する各種アプリの動作状況を過去に遡って再現可能になります。そういう意味では、ブラウザの履歴機能が近いかもしれませんね。

タスクビューを拡張する形で、時間を遡ることが出来るスライダが追加されます。

今のところ、マイクロソフト製のアプリでもタイムラインに対応していないものが多いようで、ストアアプリをいくつか使ってみてもタイムライン上に使用履歴が乗ってこないものが多いです。

利用することが多いアプリの早期の対応を期待したいところです。この機能単独ではあまり利用価値がなく、多くのアプリが対応するようになって初めて真価を発揮するものでしょうから。

UI改善

Windows 10ではユーザーの要求を受けて、かなり大胆にユーザーインタフェースを変化させてきます。Spring Creators Update同様の動きを継続する形になります。

スタートメニューのプログラム一覧のインデックスは、日本語名のプログラムに対するひらがなの頭文字部分が「あかさたな~」の形に変わります。

日本語名のプログラムがよほど多数インストールされない限り、こちらの方がアクセスがシンプルになるでしょう。

また、一部のアプリはスタートメニューから詳細設定を直接呼び出せるようになります。今後こちらもすべてのアプリに広がっていくのでしょう。

新しいデザインポリシーのFluentデザインがより広範に使われるようになります。設定アプリでもしっかりと効果が活かされるようになります。

集中して作業を行ないたいときに通知による割り込みを抑制する「集中モード」の機能も追加されます。

ストレージの管理・クリーンアップなどの機能は設定アプリ側にまとめられます。

このほかにもコントロールパネルから設定アプリに移されるセッティング内容があり、少しずつですが設定アプリ側への設定項目の集中が続けられています。

Cortana継続強化

他社の音声対応AIアシスタントの機能強化、各種機器への搭載の広がりもあって、立場が若干揺らいでいるかもしれないCortanaですが、マイクロソフト自身はCortanaの開発・強化の手を抜く気は全くないようです。

今回もさらに出来ることを増やしてきています。

Windows PCに他社製AIアシスタントを載せる機種が登場したり、Windows以外にCortanaが広がる様子がないなど気になる点もあるのですが、搭載される機種の台数ベースで行けばすでにCortanaはGoogle、AppleのAIアシスタントに次ぐ数は存在しているはずです。

ビッグデータをつかったディープラーニングなどがAIの成長の重要な鍵を握っているはずですから、多くのユーザーを抱えていることでCortana成長の基盤は既に整っています。Cortanaの今後のさらなる成長に期待したいところですね。

初期セットアップ時のプライバシー関連の設定の改善

こちらはアップグレードを行なうユーザーには関係がないかもしれませんが、Windows 10初期設定時のプライバシー関連の設定が改善され、より初期設定が行いやすくなります。

スマートフォンでは当たり前のように行なわれているユーザーの振る舞い情報の収集ですが、Windows 10リリース時にはWindowsやマイクロソフトがそういった情報を新たに収集することになることに不安や反発が広がった経緯があります。

そういったことに対する改善が地道に行なわれている印象です。

AIアシスタントを有効に活用するには、ある程度ユーザーのプロファイルをアシスタントに渡す必要がありますから、そのあたりの兼ね合いの問題は常に発生しうるものでしょう。

このあたりの設定変更が容易になるのは重要なファクターだと思います。

ゲームDVRのコンソールのインタフェース改善

ゲームDVRはWindows 10内蔵の画面のキャプチャシステムです。動画も静止画もこちらの機能で取り込むことが出来ます。名前にはGameと付いていますが、実際にはどのアプリのウィンドウでもキャプチャ可能です。

この機能を操作するためのコンソールのUIが改善されています。

こちらの機能、何気に優れもので、パソコンに搭載されているGPUなどが動画のハードウェアエンコーダを持っている場合、自動的にそちらを利用する動画キャプチャを行ないます。

ですので、本来すごく重いタスクであるゲーム動画のキャプチャなどが、CPUに負荷をかけることなく実行出来ます。画質の方もなかなか高画質。動画キャプチャを試してみたくなったら、まずGameDVRを使ってみると良いでしょう。

ストアから導入出来る要素の追加

今のWindows 10はWindows ストアから画面のスタイルなどの導入が出来るようになっていますが、ストアから導入出来る要素が追加になります。

フォントや言語パックの導入が可能になります。

また、今はWindows上でLinux環境をほぼそのまま動かすことが出来るWSLがありますが、こちらの新しいディストリビューションもストアから導入することが出来ます。また、その種類も追加になります。

HEIF対応

高効率の画像保存フォーマットであるHEIFにWindows 10も対応します。

Blu-rayディスクなどでは既に利用されていますが、こちらの形式で画像を書き出すアプリがあまり普及していないため、どちらかというと先行投資に近い形での対応になると思います。

Windows Subsystem for Linux(WSL)

Windows 10上でLinuxをほぼそのまま動作させることが出来るWSL、こちらにも機能強化が行なわれ、さらにソフトウェア開発者を意識した機能になりそうです。

WSL側のバックグラウンドタスクを、WSLのウィンドウを閉じた状態でも動かし続けることが出来るようになります。Linuxのサーバ側機能の開発などがより行ないやすくなると思います。

また、tar、curなどのコマンドも利用可能になります。

Setsは見送り

今回の大規模アップデートでは、開発中の目玉機能の一つ、Setsの実装は見送りです。開発が順調に進めば今年の秋の大規模アップデートでのお披露目となるでしょう。

Setsはブラウザのタブのように、複数のアプリをタブを使って切り替える1つのウィンドウにまとめることが出来る機能です。

この機能は画面が狭いパソコンでは非常に有効に活用出来そうですし、1つの仕事で使う複数の機能・アプリを1枚のウィンドウに束ねられますから、デスクトップの整理には有効に活用出来そうな気がします。

こちらのできるだけ早い実装も期待したいところです。