待望の3D XPointメモリ採用コンシューマ向けSSD登場

Intel Optane SSD 800pの情報ページ

インテルの新世代の不揮発性メモリ3D XPoint(スリーディー・クロスポイント)メモリは、従来のフラッシュメモリよりもはるかに高い耐久性と非常に高速なデータの書き換え性能を持っています。

その分、容量あたりの単価が高く、データセンター用にはSSDが発売されていましたが、コンシューマのパソコン向けのSSDはまだありませんでした。一応、コンシューマ向け製品もあるにはあったのですが、容量の小さなものでHDDのキャッシュで使う目的の製品です。

ようやくその状況が改善しそうです。

インテルが遂にコンシューマ向けの3D XPointメモリ採用のSSDをM.2のフォームファクタで発売します。

今回はインテルの新SSD、「Intel Optane SSD 800P」をご紹介します。

最大の特徴は低レイテンシ

インテルの3D XPointメモリの最大の特徴は、書き込みや読み込みのレスポンスの良さ。非常に短い遅延時間で反応を返すことです。

特に従来のFLASHメモリに比べて書き込みのレスポンスが抜群に良く、用途によっては非常に高い性能を発揮します。

SSD製品の形になった場合、Intel Optane SSD 800Pのカタログスペック上の転送速度や、1秒あたりのI/O回数は特別優れた数字を示す訳ではなく、むしろ従来型のハイエンドのSSDに数字は一歩譲ります。

ですが、従来型のSSDは1つ1つの読み出し/書き込み要求に対する性能はそれほど高くはありません。複数のI/O要求をパラレルに処理して初めてカタログスペック通りの数字になります。

この辺りの動作特性がちょっと異なるのがIntel Optane SSD 800Pの特徴です。

一般的なパソコンでは

複数のタスクなどで同時に多数のデータの読み書き要求を行なうことをQueue Depth=QDといった言葉で表しますが、一般的なパソコンで動くプログラムはOS本体も含め、あまり深いQDが使われることがありません。

従来型のフラッシュメモリを使ったSSDでは、QDが32といった深い状態でないと性能を出し切ることが出来ません。QD 1だと特にランダムアクセスではカタログスペックよりもかなり低い値に留まります。

これに対し3D XPointメモリを使ったSSDではQD 1の状態でも非常に高い性能を出せるのが特徴です。

このためインテルの主張では、コンシューマPCの一般的なタスクならば、Intel Optane SSD 800Pのほうが従来型のハイエンドSSDよりもずっと高い性能を出せる、ということになります。

接続はPCI Express 3.0 2本

Intel Optane SSD 800Pはそういった3D XPointメモリの特長を活かしカタログスペックにはこだわらない作りとしたようで、最大転送速度はローエンドのPCI Express接続のSSD程度の数字しか出ていません。

ランダムアクセスの転送速度の数字も、従来型のハイエンドSSDに一歩譲ります。

その代わりデータの書き換えでは余分な遅延が発生しないメモリのため、恐らくWindows Updateなどの性能はぐっと良くなる可能性がありそうです。

ちなみにカタログスペックは、最大シーケンシャルリードが毎秒1,450MB、書き込みが640MBと、実際かなり大人しい数字です。4kのランダムリードはQD4で25万IOPS、書き込みは14万IOPSです。

価格の方はやはりまだフラッシュメモリ採用のハイエンドSSDよりかなり割高で、58GBのものが129ドル、118GBのものが199ドルと予想されています。

容量的にはWindowsを入れて運用するには118GBのほうでギリギリかな、というイメージでしょうか。

ただ、3D XPointメモリはフラッシュメモリよりはるかに長い寿命がありますので、何らかのトラブルがない限りはとても長く使える製品にはなるはずです。