スマホの写真をWindows 10 PCに高速転送。MS Photos Companion
スマートフォンとパソコンとの間で画像の共有をするには、OneDriveやGoogleDriveなどのクラウドストレージを利用するのが便利です。
ですがこれらのサービスを利用する際に若干気になる点があるとすれば、画像データの転送速度がやや遅いこと。同じLANの中にあるパソコンとスマートフォンとでも、一度インターネットまで行かないと画像のやりとりが行えないからです。
これに対し今回ご紹介するマイクロソフト謹製のPhotos Companionを使うと、データの転送に自宅のLANのWi-Fiなどのみを活用しますので、写真数枚程度であれば本当に一瞬で転送が完了します。
また、スマートフォンで大量の写真を撮影した場合でも、簡単な手間で一気にパソコンに画像の転送を行うことができます。Wi-Fiの使える環境が自宅にあれば、スマートフォンのパケットを無駄に使うこともありません。
今回はちょっと便利な画像の転送ツール、マイクロソフトのPhotos Companionの使い方をご説明します。
インストール
まずはスマートフォン側にPhotos Companionのアプリをインストールします。
iPhoneでもAndroidスマホでも、このアプリは公式のアプリストアに登録されていますので、アプリ名などで適当に検索を行なってインストールしましょう。無償で利用できるアプリです。
Google Playストアだとアプリのページはこんな感じです。
パソコンの方はWindows 10パソコンならばOK。標準で付いてくるフォトアプリが受け皿になってくれます。特に何も追加のアプリなどを入れる必要はありません。
PCのフォトアプリの設定
Photos Companionに対応させる機能はまだ正式版ではない実験機能の扱いのようで、正式版のフォトアプリでは機能が有効化されていませんのでこれをONにします。
フォトアプリの設定画面からプレビューの項目にある「Wi-Fi経由でのモバイルインポート機能に対するMicrosoftテストをサポートする」という、いまいち意味が分からない難しそうな機能を「オン」にします。
これで設定は完了です。
転送の実際
実際に写真の転送を行なうには、フォトアプリのホーム画面のインポートのメニューから「Wi-Fi経由でモバイルから」のコマンドを使います。
するとフォトアプリにこんなQRコードが表示されますので、これをスマートフォンのPhotos Companionアプリに読み込ませます。
スマートフォン側でPhotos Companionアプリを起動させるとこんな画面になります。
ここから「Send Photos」ボタンをタップします。
スマホのカメラが起動してPC側のフォトアプリで表示されているQRコードを読ませるのですが、認識が一瞬で終わってしまうのでここのスクリーンショットが撮れませんでした。それぐらいサックリとQRコードを認識してくれます。
QRコードが読み込まれたら、PCのフォトアプリとの連携は完了。
あとはこちらの画面で転送したい画像をタップして選択、「Done」ボタンをタップすれば画像がPC側に転送されます。
Wi-Fiの接続状況などにも依存はしますが、通常は転送時間も一瞬。転送途中のSSも撮れないぐらいに高速です。
転送された写真は、リンクさせたパソコンのフォトアプリ経由でOneDriveに格納され、その他のPCなどからも利用できるようになります。