LenovoからもWoSデバイス登場へ。Miix 630正式発表

Lenovoの公式blogでのMiix 630情報

昨年末に開催されたクアルコムのイベントで開発の表明が行なわれていた、LenovoのSnapdragon 835搭載でフルセットのArmアーキテクチャ向けWindows 10が動作するパソコン、2018年のCESに合わせる形で正式発表が行なわれました。

今回はLenovo製のWoSデバイス、Miix 630を取り上げます。

スペック

Miix 630は先行して発表されたHPやASUSが発表したSnapdragon搭載機とほぼ同様の中身になっています。

搭載しているSoCは現時点でのSnapdragonシリーズのハイエンド、Snapdragon 835を採用しています。

CPU部はArmアーキテクチャを採用するCPU特有の構造である、高性能なコア4つと、性能は低めながら電力効率の高い4つのコアをまとめた8コアを採用しています。

統合されるGPUはパソコンで使われるGPUとはマイクロアーキテクチャの設計思想が異なるため直接の比較は難しいのですが、かなり本格的な3Dのゲームも動かせる性能を持つようになっています。

メインメモリは4GBまたは8GB。

内蔵ストレージはeMMCの発展形であるUFS 2.1インタフェースのSSDを64GB~256GBまで選択可能になっています。

液晶ディスプレイは12.3型でアスペクト比は2:3。解像度は1,920 x 1,280ドットのものを使っているところにこだわりを感じます。

無線LANは最新のIEEE802.11ac対応で2×2のMIMO対応となっています。LTEモデムも内蔵し、最大600Mbpsのリンクアップが行えます。

外部インタフェースはかなり限定されていて、汎用ポートはUSB Type-C形状のコネクタが一つだけとなっています。

フロントカメラはWindows Hello対応、リアカメラは1,300万画素と、このタイプの製品としてはかなり高解像度のセンサーを使っています。

内蔵バッテリーでの駆動時間は最大22時間と、今までのWindows PCの常識を破るレベルの能力があります。

フットプリントは293mm x 210mmでほぼA4サイズ。本体側は7.3mmと薄型です。キーボードカバーを装着したときには厚さ15.6mmになります。

重量は本体のみでは770gとサイズを考えると軽量。キーボードを装着すると1.33kgとなりこのタイプの2in1 PCでは標準的ではありますが、モバイル用途には若干重めになると思います。

Surface Proタイプの2in1 PC

Miix 630はSurface Proタイプの2in1パソコンに仕上げられています。

機能は基本全てタブレット型の本体にまとめられていて、そこに本体カバー兼用の薄型キーボードを組み合わせる形になっています。

本体側にはやはりSurface Proと同じようなスタンドが作り込まれていて、キーボードとドッキングさせてこのスタンドを併用することで机の上ではノートパソコンと同様の使い方をすることが出来ます。

このタイプの2in1 PCの弱点は、膝の上で使う際の安定感のなさです。慣れで対応できなくはないのですが、やはりそういった使い方をする場合には通常のクラムシェルタイプのノートPCに扱いやすさで一歩譲ります。

実用性が高そうな性能

Arm版Windows 10のOS本体やアプリケーションソフトから呼び出される動作環境部分は、Armネイティブな機械語で作られています。ですのでOS本体は当然サクサク動作しますし、アプリから呼び出される動作環境のサポートルーチンもフルスピードで動作してくれます。

この辺りの仕組みの作り込みによって、アプリケーションソフトも実用性の高い使い勝手が実現されます。

今ある一般的なWindows用のアプリはインテルCPU向けに作成されたものですので、WoSデバイスで動かすにはインテルCPUの動作をまねる「エミュレータ」を挟まないといけません。

ですが、上記のような作りでエミュレータを介して動く部分を最小化することで、従来のアプリでも十分に使える性能を実現してきています。

また将来的にはArmアーキテクチャの機械語で作られたWindows用アプリも開発可能になるようですので、WoSデバイスの使い勝手はさらに良くなっていく可能性があります。