2017年版インターネット接続回線の選択基準

 

格安SIMの認知度の向上や、携帯電話の三大キャリアが大容量で割安なパケットプランを準備したことで、インターネット接続回線の選択基準が少し変わってきています。

この記事では、スマートフォン利用ユーザーまたは、スマートフォン+パソコンを活用するユーザーがインターネット接続回線を選択する際の基準について考えてみます。

格安SIMと大手キャリアの住み分け

格安SIMと言われるMVNOの回線を利用するのと、従来からの大手三大キャリアの回線を利用するのの分岐点は、やはり今でも音声通話が鍵となります。

一言でまとめるならば、三大キャリアには「真の」通話し放題プランがありますが、MVNO側にはそれがない、と言うところですね。

MVNOのかけ放題とされているオプションは5分または10分までの通話がし放題のもので、長電話をすると規定時間以上の通話にはかなり割高な従量制料金がかかります。

IP電話を使うと大幅に通話料金を圧縮できますが、こちらも通話料金は従量制です。

加えてIP電話では使えない電話回線系のサービスが一部にあり、通話品質も若干通常の電話よりも劣ります。(音質、遅延など)

それ以外のアプリ通話は、固定電話、携帯電話に電話番号での発信は基本出来ませんし、通話品質には一切保証がありません。

通話をどれだけ重視するかで大手キャリアを使うか、格安SIMを使うかを選ぶことになるでしょう。

ただ、こちらの住み分けでも大手キャリアが大容量のパケットプランを出した関係で、選択の基準は動いています。

本当の通話し放題を選択する場合、大手キャリア側の契約をパケット容量最小のプランにして格安SIMのデータ通信専用プランと併用するよりも、回線を大手側にまとめて大容量のパケットプランを選択する方が割安になるケースが増えています

月々の通信データ量が20GB、30GB程度に収まるユーザーならば、大手側に一本化する方が安上がりになる可能性が高いでしょう。

通話をほとんどせず、緊急時の連絡用程度の位置づけでOKのユーザーであれば、格安SIMが割安な状況なのは従来と変わりありません。

ただ、データ通信の速度の安定感に関しては、やはり大手キャリア側にかなりのアドバンテージがあります。朝夕の通勤時間帯、平日昼休みの時間帯でも極端な速度低下が起こることはまずなく、どの時間帯でも安定した通信が行ないやすくなります。

MVNOでは、平日の昼休み時間帯の極端な通信速度低下にぶつかってしまった場合、アプリ通話などもままならなくなる可能性があることには注意が必要かもしれません。

ただ、通常の携帯電話回線からの発信ならば、大手でもMVNO回線でも通話品質に差はありません。

固定回線を併用するかどうか

スマートフォンを自宅でもインターネットアクセスに利用していて、自宅での利用の方が大量のデータを使っている場合には、光などの有線の回線を併用する方が通信料金を割安に出来るケースがあります。

こちらも従来から同じではあるのですが、やはり分岐点が大手の大容量パケットプランの登場で動いています。

こちらもやはり毎月の通信データ量が20GBとか30GBあたりが切り分けの目安になりそうです。

50GBとかそれ以上のデータ量を使っているユーザならば、ほぼ確実に光回線を自宅に引く方がトータルの通信コストを下げられるはずです。

しかも自宅でネットを利用する際には一切データ量を気にする必要がない、気楽なネット活用が出来るようになります。

気になるのは大手の大容量パケットプランではテザリングオプションが基本有料だった点ですが、今は期日を決めない形で0円に割り引くサービスが行なわれていてどうやらなし崩し的にテザリングも無料に変わっていきそうです。

Windows 10の大規模アップデートも仕組みの工夫でダウンロードプログラムのサイズの縮小が図られています。

ですので普段YouTubeの動画をBGM代わりに流しっぱなしにしている、といったユーザーでない限り、パソコンからも携帯電話回線経由のネット利用を行なう場合であっても、ユーザーの使い方次第では大容量パケットプランの容量でまかなえる可能性もあるでしょう。

固定回線の併用をするかどうかは、まずは月々の通信データ量の把握から、ということになりますね。

ちなみに、ドコモでドコモ光とスマートフォンの2GBのパケットプランを利用する場合の料金は合計12,000円弱。(通話し放題プランの場合)

スマートフォンのみで通信データ量20GBのプランにした場合には、毎月の支払いは9,000円程度になります。

こちらの場合にも、携帯の回線側を大手とMVNO回線を併用するのは料金的にはやはり微妙になります。通話の必要性に応じて携帯回線は1本化した方がお得そうです。

光回線が引けない建物もありますがそういうケースでなければ、著者的には光と携帯1回線の併用をお勧めします。

まとめ

ざっくり今回の記事の内容をまとめるとこんな感じです。

  • 格安SIMと大手キャリアの切り分けポイントは通話の重要度
  • 携帯回線は1本にまとめる方が安上がりになるケースが増えた
  • 自宅で大量データを使う場合には、光回線との併用を検討する価値あり

色々な回線をうまく活用して便利に気軽にネットを有効利用したいですね。