Surfaceシリーズから見るマイクロソフトの提案力

 

先日からちょっとマイクロソフトのSurfaceシリーズのPCの新機種3つを立て続けに試用してみる機会がありました。

どれもとても魅力的なマシンで、マイクロソフトの力の入れようがよく見えてきます。

また、新種の周辺機器であるSurface Dialも試してみることが出来ました。これらの経験から、マイクロソフトがSurfaceシリーズでやろうとしていることの一端が見えたような気がしますので、そのあたりの私見をまとめてみます。

革新のStudio

Surface Studioに個人的にキャッチフレーズを付けるとしたらこうでしょうか。

一見、普通の液晶一体型デスクトップパソコンのふりをしつつ、実は一番攻めたコンセプトを持つのがSurface Studioだと思います。

超高解像度のディスプレイと極めて高い設置自由度を持つディスプレイスタンド、10点タッチ、筆圧検知対応のタッチパネル、スタイラスペンへの対応で、全く新しいパソコンの使い方を提案しようとしているのがこの機種ではないかと思います。

普通にデスクトップパソコンとして利用しても非常に高い生産性を発揮しそうなSurface Studioですが、Surface PenやDialとの組み合わせで、今までにはなかった全く新しい使い途が生まれそうな可能性を感じます。

キープコンセプトの新Pro

これに対してSurface Proシリーズの順当なバージョンアップに見えるのが新Surface Proです。今回試した3機種の中で最も冒険のない機種かもしれません。

このため従来のSurface Proシリーズからの移行は、とてもスムーズに行えるでしょう。

ですがPro 4との違いはあまり大きくないため、リプレイス対象機器としては微妙な部分がありそうです。

それでも高性能なタブレット寄りの2in1 PCとして、最も安心して誰にでもお勧めできる機種に仕上がっています。少々、価格面は高めにはなりますが。

「普通」なLaptop

恐らく周辺機器まで含めた全てのSurfaceシリーズの中で、一番「普通」なのがSurface Laptopです。多分この「普通」がこのマシンには大切なコンセプトなのだと思います。

とても良く出来た「普通」のクラムシェル型ノートパソコン。それがLaptopですね。

Proシリーズほどではありませんが、解像度を文字数としての情報量としてもフル活用できそうな高解像度の液晶を採用し、タイプカバー同様のキータッチの良いキーボードを装備。

アスペクト比の関係で13.5型という液晶サイズから考えるイメージよりはずっとコンパクトな本体も実現しています。

著者のような文章作成の比重がとても高いユーザーには、一番マッチするSurfaceシリーズのマシンかもしれません。

新しいPCの使い方の発見を促すDial

Surface Dialはプログラム次第で何にでも活用できるアナログ的な入力デバイスです。

基本的にはジョグダイヤルとして機能します。

まだ使いこなすソフトがとても少ないため、Dialが本領を発揮する場面はわずかですが、ペンとの組み合わせで今までにない使い勝手を可能にするかもしれないデバイスです。

SurfaceシリーズでPCの新コンセプトを提案するMS

色々なSurfaceシリーズのデバイスを使ってきて感じるのは、マイクロソフトがSurfaceシリーズを通じて、パソコン用のフルセット高機能OSとタッチパネルや新インタフェースを使って何が出来るのか、マイクロソフト自身が実験と提案を積極的に行なっているのではないか、ということです。

いままでAppleが自社のOSとデバイスで行なってきたことを、より大胆にマイクロソフトが幅広くトライを始めたような感触です。

Surfaceシリーズのパソコンが出始めた当時は形状こそかなり独自のものでしたが、今から見れば内容はかなり無難な線に抑えていたような印象もあります。

それがWindows 10のリリースと同期するような形で、かなり大胆にコンセプトをSurfaceシリーズを通して打ち出すようになってきた気がします。

今後、マイクロソフトがSurfaceシリーズを通して何を見せてくれるか、今まで以上に楽しみになってきます。