統合GPUが本当にエントリークラスの独立GPUに肩を並べる時代

2018年1月18日

Iris Plus Graphics 640とGeForce GT 640Mを比較

Iris Plus Graphics 640を統合したCore i7-7660Uを載せているノートPCをちょっと触る機会がありました。このときにドラクエXベンチマークを動かしてみたいのですが、やはり今までの統合GPUの水準を軽く超えるスコアを叩き出しました

ちょっと思いつきで手元にあったGeForce GT 640M搭載のノートPCでも同じ条件でDQ Xベンチの実行をしてみたのですが、スコアの方はIris Plus Graphics 640搭載機の方が30%近く高い性能になっていました。

どちらのGPUもSP数は384で同じ。

コアクロックはIris Plus Graphics 640の方がかなり高いのですが、専用のVRAMを持つGeForce GT 640Mの方が本来はメモリの帯域に関しては有利なはずです。

ですが結果は上記の通り。

eDRAMのキャッシュの効果もあるのでしょうが、ノートPC用で数世代前のチップとはいえ、独立GPUの性能を統合GPUが軽く超えてきたことに一種の感慨を覚えました。

さすがに同世代だと独立GPUにアドバンテージ

GeForce GT 640MはNVIDIAのエントリークラスのGPUとしては3世代ぐらい前のモデルになるでしょうか。その点ではかなり不利な比較ではあります。

特に今のGeForce 10世代のGPUは実行時の処理効率が非常に高くなっていて、数世代前の同じSP数のGPUよりも格段に高い性能を発揮できます。

例えば今のGeForceシリーズのローエンドGPUであるGeForce GT 1030でも、DQ Xベンチマークでは、Iris Plus Graphics 640の倍ぐらいのスコアを出すようです。

逆に言うと、それぐらいはっきりと性能差がある製品でなければ、ビデオカードとして売れる製品にはならなくなった、ということでもありますね。

やはりPCの世界は統合GPUによって少し変化したのです。

スタックドメモリの登場でまた世界は動く?

今、各メーカーが力を入れて研究を進めるメモリの分野の一つが、HBMなどの「スタックドメモリ」などと呼ばれるタイプのメモリです。

なかなか実装技術のコスト低減が出来ず普及が進みませんが、この実装コストが安くなるとCPUまわりも一気にメモリ帯域が大幅に広がります。

ここでメリットを一番享受するのは、メモリ帯域食いの統合GPUです。

もしこの技術の一般化が進めば、また一つパソコンのグラフィクスを巡る世界が変わるかもしれません。