安全にカフェで仕事をするには
カフェでコーヒーを飲みながらノートパソコンを開いて仕事。ある種どこか憧れの仕事のスタイルの一つかもしれません。
フリーランスとかノマドワーカーに対する、キレイな方のイメージ的なものの典型かもしれませんね。実際にはこのタイプの仕事をする場合にも、いつもそんな形で仕事ができるわけはなく、もっと泥臭い内容、やり方が多いはずなのですけれど。
いきなりちょっと脱線しました。
確かに外見はどこかかっこよくも見えるかもしれないカフェでのお仕事ですが、実はセキュリティ上のリスクは自オフィスで作業をするよりもずっと高くなる可能性が増えます。
今回はカフェで仕事をする場合などに、セキュリティリスクを少しでも軽減する工夫をまとめます。
画面を見られただけで業務上の秘密が漏れる仕事はしない
いきなりテーマから逸脱しそうな内容ですが、残念ながらこれが一番のリスク回避の手法です。
例えばデザイン設計など、遠めから画面に表示している意匠を見られただけで仕事上の秘密情報が漏れる内容は、外ではしない、が基本になります。
クライアントさんとの打ち合わせを外でやらなければいけない場合などには、背中側が壁になっているような、他の人にPCの画面を見られる可能性の低い席を選ぶ必要がありますね。
必要であれば、横方向の視野角を制限するプライバシーフィルターの利用も必須になるでしょう。
外で仕事をする場合には、情報を調べる作業や文書本文の作成など、見られても問題のない内容、遠めから見ただけでは秘密の漏れない作業に留めた方が良いでしょう。
ネットアクセスは自前のモバイルルータで
多くのカフェにはフリーWi-Fiが設置されていると思いますが、これらは利用せず、自前で用意したモバイルWi-Fiルータ経由、または、スマートフォンのテザリング機能を利用してネットに接続するのが一番間違いがありません。
しっかりとセキュリティ対策を行なった上で利用するならば、フリーWi-Fiを使うのもほとんど問題になるケースはないはずですが、ちょっとしたミスから仕事の機密情報が漏れ出す危険性があります。
例えば、自宅でモバイルノートパソコンを利用するときに、自宅ではメインで使っているデスクトップパソコンとの間のファイルのやりとりの手間を省くため、共有フォルダを設定してパスワード無しのアクセスを全員に認める、などといった設定を行なっているともう覿面ですね。
同じ場所のフリーWi-Fiで接続している他の人から、共有フォルダの中身は丸見えになります。
個人情報の記載されたファイルを共有フォルダに置いていたり、業務上の秘密の載ったファイルを置いていたりしたら目も当てられません。
ですのでそういった事故を根本から防ぐならば、基本フリーWi-Fiは利用しないことです。
せっかくのインフラなのにもったいないことではありますが、安全確実な手段を選ぶならば、こちらの選択もやむを得ないでしょう。
でも、カフェって何気に集中しやすい環境ではあります
この部分は人それぞれだとは思うのですが、少しざわざわした雑音のあるカフェなどの環境って、実はすごく集中がしやすい環境ではあったりしますね。
意外と仕事や勉強など、集中して行ないたい作業に向いている環境ではあったりします。
調べ物や当たり障りのない作業など、気分転換の意味でも、美味しいコーヒーを飲みながらの仕事は実は効果的なやり方の一つかもしれません。
ただ上にも書きましたとおり、パソコンの技術的な面でもそれ以外の面でも、セキュリティリスクのある場所であることは頭のどこかに置いておきましょう。