コミュニケーションツールとパーソナルスペース

 

他の人との距離感で感じる心理的なプレッシャーや安心感などに影響する距離感、と言った意味で現実世界ではパーソナルスペースという言葉が使われることがあると思います。

あまり親しくない人にグッと近づかれると不安感や不快感を覚える、そういった人間としてごくごく自然な反応を起こす距離感などのことですね。

このパーソナルスペースをいう感覚、現実世界だけではなく、ネットで利用するサービスにもある程度当てはまる部分があるのではないか、著者はそんな風に考えます。

うまくまとまるかちょっと自信がありませんが、今回は著者の感じるネットのコミュニケーションツールにおけるパーソナルスペース的な感覚について書いてみたいと思います。

ツールごとに異なる心理的距離感

多分、この件、気にならない方は全く気にならない部分でもあると思います。ですが、恐らく気になる方はとても気になる部分でもあるはずです。

ネットのコミュニケーションでは、利用するツールごとに、感じる相手との距離感が変わってくるように思います。

著者は最初はblogで本格的にネットの向こうの人たちとの交流が始まりました。

blogでの結びつきはかなりゆるいもので、自分から積極的に相手の方のテリトリーにお邪魔しない限り接触らしい接触がありません。

そういう意味では、向こうから自分のエリアにいつの間にか踏み込まれる感触が薄く、インタラクションをあまり求めない人には今でもとても適した媒体の一つです。

そのあとmixiでSNSといわれるもへのデビューを果たしましたが、blogとmixiタイプのSNSでも大きく心理的な距離感の違いを感じました。最後までなれることができなかったのですが、SNSの方がより「うっとうしい」と感じられました。

より大きく自分のテリトリーに他のユーザーが踏み込んでくる感触ですね。

さらにSkypeなどのインスタントメッセンジャーに触れる機会が増えて、よりググッとこちらの心理的テリトリーに踏み込まれる感触で、最初はものすごい抵抗感がありました。

Skypeでの音声チャットなどは、最後まで導入をためらいました。

このあたり、気にならない方は本当に全然気にならないレベルのお話だと思います。むしろ何故そんなことで戸惑うのか、ぐらいの感じかもしれません。

結びつきのレベルの密さと距離感の近さの相関が高い?

blog -> SNS -> インスタントメッセンジャーと進むに従って心理的に感じる距離感が近くなるのと相関する形で、結びつきの密さもどんどん高まる印象があります。

結局のところは使いこなし次第、という部分があるとは思いますが、著者は未だにLINEを使う気にはなれません。

また、一度Skypeのグループに登録されていたのですが、煩わしくてすぐに(勝手に)抜けてしまいました。

身内だけのグループで気の知れた仲間同士ではあったのですが、「自分の参加したいかどうかの意思に関係なくチャットに自動的に参加させられる」感覚になじめませんでした。

同じように、既読スルーだの未読だのが問題視される可能性のあるLINE系のツールも、著者は付き合うことが心理的に不可能でしょう。

インスタントメッセンジャー系のツールでしかできない、密度の高いコミュニケーションが必要な場面もあるのは承知していますが、常にそういった「距離感の近さ」を強要される、は言いすぎかな、求められ続けるツールは著者にはちょっと重いのです。

結局のところはネットも現実社会も同じ

現実社会でも人との近すぎる距離感が苦手な人がいます。結局のところ、これはネットの世界でも同じ、ということですね。

ツールごとに違う心理的距離感を全く意識しない方もいるでしょうし、距離感の違いがすごく気になる人もいます。

結局のところいい関係を長く続けるには、現実でもネットでも、無理をしない・無理をさせない、この一点に最後はたどり着く問題なのかもしれません。

自分が便利で楽な手段が相手にとっても同じ感じ方をするものだとは限らない、近しい人が望むものでも自分が維持するのが辛いものはきちんと話して調整する、そういった基本を普通に行えるのが成熟して長続きする人間関係のコツなのかもしれません。

ネットでも現実社会でも。