10mmを切る驚異的な薄さ。AcerのSwift 7

Acer Swift 7, 13.3 Full HD, 7th Gen Intel Core i5-7Y54, 8GB LPDDR3, 256GB SSD, Windows 10, SF713-51-M90J by Acer

モバイルノートパソコンというと、従来は日本のメーカーの独壇場、というイメージがありました。ですが今は海外メーカーの頑張りもあり、薄さの点ではむしろ日本メーカー製が圧倒される状況になりつつあるようです。

そんな中、Acerが現時点でのノートパソコンの薄さとしては決定的とも言える機種を発売しています。

それが「Swift 7」。驚異的な薄さ、10mmを切る数字を達成しています。

今回はAcerの13型液晶搭載モバイルノートパソコン、Swift 7を取り上げます。

スペック

まずはSwift 7のスペックから見ていきましょう。

本体のサイズは325.12mm x 228.6mm x 9.98mmで、重量は約1.1kgとなります。

薄さは驚異的なものになっていますが、フットプリントは13型液晶を搭載するノートパソコンとしてはごく普通の数字になっていて、特に液晶周りの額縁が狭い設計ではありません。

また重量も1.1kgと13型液晶を搭載するモバイルノートパソコンとしては標準的なもので、特に軽い本体が実現されているわけではありません。本体が驚異的に薄い分、逆に持ったときの重量感は大きめに感じる可能性がありそうです。

CPUには第7世代のCoreプロセッサの中ではどちらかというとタブレット端末向きの機種である、Core i5-7Y54を採用しています。定格クロックは1.2GHzと低めですが、デュアルコアの4スレッド対応のCPUで、ブースト時には最大3.2GHzでの動作が可能です。

液晶パネルは13.3型のフルHDのものを搭載します。

メインメモリは8GB、ストレージは256GBと実用性の高いスペックです。

インタフェースにはさすがに薄型化の影響が現れていて、USBコネクタはType-C形状のUSB3.1コネクタが2つだけとなっています。有線LANポートも省略され、ACアダプタもUSBパワーデリバリーを利用する形で、USB Type-Cコネクタを利用します。

また外部映像出力もType-Cコネクタからの出力になります。

外部ディスプレイを使用しながらACアダプタに接続すると、USBコネクタが使えなくなる難点は抱えている形です。

ネットワークは無線LANの最新規格IEEE802.11acに対応しています。

薄型ながら省電力のCPUを搭載することで、最大9時間のバッテリー駆動が行えることも特徴でしょう。

モバイルノートパソコンとして十分な性能

CPUが今の一般的なノートパソコン向けのものではなく、1ランク性能の落ちるタブレット端末向けのものを搭載しているため、純粋なパワーの面ではやはりデスクノートPCなどにはかなわない部分があります。

ですが、CoreプロセッサのY型番のCPUは定格クロックこそ低めなものの、ターボブースト時のクロックの上昇幅が非常に大きく、シングルスレッド実行のCPU性能はかなりのものがあります。

こういった部分が実際のPCの使用感に良い影響を与えているのでしょう。通常のWindowsの操作や、オフィスソフトの利用、Webの閲覧などでは十分な使い勝手が実現されているようです。

筐体の強度の方もかなりのもので、極薄の液晶側も保護ガラスにゴリラガラス3を採用したこともあり、十分な剛性感を実現しています。ただ、液晶側がフレームの構造で強度を出してゴリラガラスを廃することが可能ならば、重量面でももう少し追い込めていた気がします。

この辺りの関係もあって、重量が1.1kgという数字になっているのでしょう。

キーボードは短いストロークながら

本体側も従来からは考えられないような薄さになっていますので、さすがにキーボードのキーストロークは短く、1mmに満たない程度しかないようです。

ですが、キースイッチの作り込みで頑張ったようで、ストロークが短い中にもキッチリとしたクリック感で、比較的タイプしやすいキーボードを実現しています。

ファンレスで無音動作可能

Swift 7はタブレット端末向けCPUを搭載したことで発熱が小さく、ファンレス構造を実現しています。ストレージもSSDですから完全な無音動作が出来る機種です。

負荷をかけたテストを行なうと、CPUの熱を逃がす筐体の温度は40度を超える部分も出るようですが、熱くて触れないようなレベルまでは温度は上がりません。

ですので一般的なモバイルノートパソコンで考えられるような使い方ならば、ほとんど本体の温度が気になるケースはないでしょう。

日本のメーカーの頑張りも期待したい

冒頭にも書きましたように、モバイルノートPCというと以前は日本のメーカの天下でした。それがこの機種やHPのSpectre 13、ASUSのZenBookなどの登場で勢力図が変わってきている感じです。

未だに軽さの点では日本メーカーが独走している感もありますが、LGが13型で840gのモデルを出すなど、こちらも追い上げが急です。

このジャンルの更なる盛り上がりと、日本メーカーの薄さ面での巻き返しにも期待したいところです。