「すごく変な」ブラウザ「Opera Neon」

恐らくタブブラウザの元祖であろうOpera。

マウスジェスチャに関してもOperaが最初に実装して使い勝手の面で一つエポックを作ったブラウザ&会社ですが、今では少なくともPCではすっかりブラウザのシェアを落としています。

そのOperaがすごく「変な」ブラウザをリリースしました。それが「Opera Neon」です。

今回はこの「変な」ブラウザを取り上げてみます。

どのブラウザも外見一緒

まずOpera Neonに触れる前に今のブラウザの現状を見てみます。

どのブラウザも、今やIEですらタブ機能を備えています。ウィンドウのルックスも基本かならず上部にアドレスバーや進む、戻るなどのボタンを備えていて、ほとんど見た目に差がありません

その代わり、知らないブラウザを初めて利用しても使い方に迷わない、というメリットはありますが。

でも、使い勝手などでどのブラウザを選ぶか、と言った場合の決め手がほぼなくなっているのも事実だと思います。

見た目も使い勝手もすっかり画一化されてしまって、面白みがなくなった、こちらもまた事実だと思います。

「変な」ブラウザOpera Neon

そんな中、突然登場したのがOperaの実験作Opera Neonです。

実際このブラウザは今の正当なOperaの後継アプリ、と言った位置づけではありません。完全なる実験作で、機能面も十分ではありません。

分かりやすいところではリスト形式のブックマーク管理機能がごっそり抜け落ちています。そういった面での実用性では疑問符が付く作りなのは間違いありません。

ただ、ルックスと使い勝手は他のブラウザとは全く異なります。久々に登場した「他とは違う」唯一のブラウザと言っていいかもしれません。

実際にOpera社ではOpera Neonを、新しいブラウザのGUIを検討するためのコンセプトアプリとして開発を行なってきたようです。

機能面では色々足りないものもある完成度ですが、実際の動作は非常にキビキビしていて、肝心の画面のレンダリングなどもしっかりしています。

機能が少ない分、本家のOperaよりもずっと軽快に動く印象です。

何から何までユニークなルックス

今のOpera Neonは必ずフルスクリーンで起動します。

 

使う上では結構面倒な仕様なのですが、これもOpera Neonで出来る「エクスペリエンス」の一環なのではないかと思います。

Opera Neonは起動時にWindowsのデスクトップの壁紙を背景として取り込みます。このため、一瞬、Windowsのデスクトップがそのままブラウザになってしまったように錯覚します。多分、毎回フルスクリーンで起動するのは、ここが狙いなのだと思います。

また、タブはウィンドウ右端に「丸い」アイコンで表示されます。タブと言うよりはサムネイル、とか新しい名前を付けた方がいいかもしれません。

 

機能面ではYouTubeなどの動画のページ内の画面を「剥がす」機能が新しいです。動画を表示している部分そのものをフローティング表示して、ブラウザの枠から独立させることが可能です。

 

また、ブックマークする操作(というよりはスピードダイヤルに追加する操作)は、タブ(サムネイル)をOpera Neonのバックグラウンドにドラッグアンドドロップする操作で行ないます。

 

こちらの操作も極めてユニークで他にはない使い勝手です。

画一化されたブラウザへの楔となるか?

Opera社は、Opera NeonのGUIをそのままメインストリームのOperaに取り込んでいく予定はないとしています。

ですが、現時点でもOpera NeonのGUIの使い勝手は非常に面白く、また完成度もなかなかものです。ブラウザ自体の動作も軽く安定していて、久々に使っていて楽しいブラウザだと感じました。

今のすっかり画一化されてどれもこれも同じになってしまったブラウザに、何か一つ楔を打ち込んで欲しいアプリですね。