Windows 10最新プレビュー版は新機能てんこ盛り。Creators UpdateのRC版ももうじき?
つい先日、Windows 10のインサイダープレビュー版の最新バージョン、ビルド番号15002の物件がFastリングで公開されました。
そして数日後にさらにビルド番号15007にバージョンアップがなされました。
内容的にはもう、新要素がてんこ盛り状態で、全機能を確認してみるだけで小一時間かかるほどの分量になっています。
また、このリリースを発表した米マイクロソフトのWindows関連の公式ブログの記事の長さが、結構半端ないことになっていました。著者があのブログをチェックするようになって以来、まず間違いなく最長の記事の大きさで正直驚きました。
今回リリースになった物件が次期大規模アップデートCreators Updateの、最終候補版(Release Candidate:RC版)に機能面では近いものになりそうな雰囲気です。
この記事ではこのバージョンの新要素の代表的なものをザッとまとめてみます。本気で書き始めると紙面がいくらあっても足りなくなるレベルですので、比較的軽めに..。
設定アプリの調整
設定アプリの調整、とはいっても手の入る箇所は非常に多くなっています。
各種設定内容の配置が見直され、ページや階層など、数多くの部分に手が入っています。基本的なUIもまた少し修正が行われました。
そんな中で目の疲労などに影響を及ぼすと言われるブルーライトを削減する機能が、OSレベルで実装されています。
また、Windows Update関連では、更新の自動実行による自動再起動が行われない時間帯である「アクティブ時間」の幅が、Homeエディションでも18時間まで拡大可能になりました。
こちらを適切に設定することで、通常は作業中に突如パソコンの再起動がかかって作業途中のデータが失われる、などといった事故が発生することは大幅に減るのではないでしょうか。
18時間と言うことは、6:00~24:00までをアクティブ時間とすることが出来る、ということです。
Edgeの機能強化
Windows 10では標準ブラウザ的位置にあるEdgeの機能が強化されます。
タブプレビュー領域が追加され、トグルボタンで開いたり閉じたり出来ます。
他のブラウザのように、タブの上にポインタを重ねるとサムネイルが表示される方式とは、一長一短がありますが、Edgeの方式は表示の待ち時間がほとんどないことがメリットでしょう。
また、開いているタブの内容を全部「しまっておく」ことが出来る機能が追加されました。タブを閉じるのではなく、タブを脇に避けるようなイメージですね。
この機能を使ったあとEdgeのウィンドウにはスタート画面が表示されます。
また、この機能で保管したタブの内容はEdgeを落としたあとも保持されていて、次回起動後にタブの復元が可能になります。
WindowsInk強化
WindowsInkで現在使っているペンの色が分かりやすくなりました。
また消しゴム機能が強化されて、消し方のバリエーションが増えています。
共有のためのUIの調整
EdgeのWebノートやWindowsInkなどから使う共有を行うためのサブウィンドウのUIが一新されました。より一般的なフローティングなサブウィンドウの形になっています。
スタートメニューのタイルの領域にフォルダを作れる
スタートメニューのタイル表示領域に自由にフォルダを作れるようになりました。
こちらを上手く使うことでタイルの表示領域をコンパクトにまとめつつ、スタートメニューに表示するタイルの数を増やすことが出来ます。
ちなみにこの機能、スマートフォン用のWindows 10 Mobileでは既に実装済みの機能です。
ビルド15007は15002からの新更新方式のテスト用?
ビルド15007は15002の数日後という、ものすごく短いスパンでの配信となりました。その関係もあって、15007で追加になった機能はわずかでした。
ただ、15007のアップデートの動作の様子を見ていると、従来の大規模アップデートのWindows Updateとは動きがちょっと違っていた感じです。
Creators Update以降の大規模アップデートはプログラムの差分のみの配信となるはずで、ダウンロードしてくるファイルのサイズが小さくなり、ネットワークへの負荷が減ります。
どうもその機能を実地でテストしたのではないかと予想しています。
ただ、今回の場合ネットワークへのアクセスは減っていたものの、更新処理自体は今までの処理よりもすごく長い時間を必要としました。正式版ではこの辺りにも手が入るか、注目したいところです。
まとめ
まだまだ細かな調整要素はたくさんあります。設定アプリで手の入った部分も非常に数多くになっています。
このあとに控えるCreators Updateはこのプレビュー版の機能がほぼ母体となる形で、あとはバグフィックス版が何度も繰り返し配信されることで完成度を高めていくことになるのではないかと予想します。
一気に次の大規模アップデートが近づいた感じになりました。