パソコンの選び方その0 ~まずは使い途を考える~
これからパソコンを買おうと考えてらっしゃる方向けに、機種の選び方を何回かに分けてまとめてみようと思います。
今回はまず最初の一歩。
まずは、パソコンの使い途を考えてみましょう。
パソコンでやってみたいことをまず考える
パソコン選びの第一歩は、ユーザーそれぞれがパソコンでやってみたいこと、これからパソコンとつきあっていく上でのパソコンの使い途を考えてみると良いと思います。
パソコンって入れる(インストールする)ソフトウェア(アプリ)次第で非常に広い用途で使えるものですので、どんな目的でパソコンを買うか、そのスタート地点もとてもたくさんになると思います。
代表的そうなものとしては以下のような感じでしょうか。
- WORD、EXCELが使いたい
- ゲームがしたい
- 写真の各種処理
- 動画編集
- パソコン自体を勉強したい
などなど。
もちろんインターネット接続環境があれば、あちこちのWebサイトの閲覧とかネット動画の視聴なども普通に行えます。
目的を絞り込むことが難しいけれど、将来何かに使うかも?で購入を考える方もいらっしゃるかもしれませんね。もちろんそれもありです。
なぜ使い途をまず考えるのか?
パソコンの使い途を最初に考えた方がいいよ、と言うのは、使い途によってパソコンに必要な性能が大きく異なることが多いからです。
パソコンに予算をいくらつぎ込んでもOK、と言う場合には深く考える必要はなくて、何もかもが高性能なハイエンドのパソコンを買ってしまえば良いです。
ですが、そういったパソコンは本体だけで20万円コースとか、かなり高額な製品になります。
通常はパソコンにそこまでお金をかけられるケースはまれだと思います。パソコンは使う目的を絞り込むことで性能を使い途に最適化して、予算を場合によっては大幅に削ることも出来るから、ですね。
目的を絞り込めない場合の方が予算は高くなりがち
今のパソコンは、メーカー製であってもメーカーと性能面にこだわりを持たなければ、3万円程度から使い途によっては十分に役に立つレベルのパソコンが手に入ります。
その代わり何事にも余裕のある性能を持ったパソコンを探すと、数十万円どころではなく、さらにそれも大幅に超えるような、まさに化け物パソコンも存在します。
上手く使い途を想定してパソコンのスペックを絞り込むことが出来ると、過剰な性能を余らせてしまうことなく、適度な予算でパソコンを手にすることが出来ます。
逆に使い途を限定することが難しくて、何事にもある程度対応できる余裕のある性能を持たせなければならなくなった場合には、どうしてもパソコン本体のお値段は高くついてしまいます。
ただ、今はパソコンの性能が毎年倍々ゲームで拡大し続けるような時期は概ね終わっています。ですので、今のパソコンは故障さえなければ比較的長く使えるようになっています。
高めの予算をつぎ込んで高性能なパソコンを手に入れても、それが無駄になることは少なくなってはいます。
その点は、少し安心できるポイントかもしれませんね。
WORD、EXCEL用
こちらの用途に限定できそうな場合、恐らくパソコンの性能と予算を一番絞り込めると思います。
WORDとEXCELを主に使ってたまにインターネット、程度ならば、よほど大々的・本格的にに使い倒さない限り、「エントリークラス」と言われる価格も性能面も控えめなパソコンで十分です。
インテルのCPUならば、PentiumやCeleron、場合によってはATOMという名前のものでも十分に実用的に使えると思います。
メインメモリ(RAM)は4GBあれば十分でしょう。ハードディスクならば500GB程度、SSDだと256GBあればベターですがお値段との相談になりますね。
ゲーム用
こちらは遊びたいゲームの種類によって予算がかなり劇的に変わります。
最先端の「FPS(First Person Shooter)」と言われるタイプのゲームを遊びたい場合には、デスクトップパソコンでハイエンドに近いCPU、ハイエンドのビデオカード、メインメモリ8GB以上、出来ればSSDを256GB以上、程度は必要になって、予算は確実に15万円を超えると思います。
遊びたいゲームがブラウザゲーム(艦これ等々)だったりすると、必要なスペックは劇的に低くなります。エントリークラスの安価なノートPCでも概ね動かせてしまいます。
遊びたいゲームの種類をよく考えてパソコンを選ぶと良いでしょう。
基本的には画面の非常にキレイな3Dもののゲームには、高価で高性能なビデオカードが必要になる、と考えておくのが安全です。
写真の各種処理、動画編集
この用途だと性能がより必要になるのはCPUの方になります。予算はCPUにより集中的にさく方が効率よく作業できる可能性が高くなります。
メインメモリは多ければ多いほど良く、16GB程度はあった方が何かと安心です。
あとは大容量のハードディスクが必要になるでしょう。特に動画編集では膨大な容量を使いますので、ハードディスクもいくら大きくても良いはずです。
その代わり、ビデオカードにはあまり高性能なものは必要としないケースが多い用途です。
動画の最後の出力でビデオカードの支援機能が使えるケースもありますが、肝心の画質面が劣るため、動画編集でも結果の画質を優先するならばCPUに投資する方が幸せになれます。
パソコン自体の学習用
パソコンの何を勉強するか、にもよりますが、パソコンの基本的な使い方、タイピングに慣れる、程度でしたら、エントリークラスのノートパソコンからスタートするのが無難でしょう。
使い方を習得して本当に何をしたいかが見つかってから、より本格的なパソコンに乗り換える方が良いと思います。
この目的でパソコンを始める方は、申し訳ない物言いになってしまいますが、パソコンを継続して使い続けられないケースもある程度の割合あると思いますので。
今のエントリークラスのパソコンは、WORD、EXCEL、ネットの閲覧、ネット動画視聴、ブラウザゲーム程度であれば全く問題なく使える性能がありますので、さらに突っ込んだ使い方をしない場合にはずっとそのパソコンを使い続けることも十分可能です。
次の記事以降で、それぞれの項目をより具体的に見ていきます。