これは楽しい!3D対応になるペイント、プレビュー版登場

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1ヶ月ほど前にWindows 10のプレビュー版向けのストアアプリに「Paint 3D」というタイトルが登場して、ちょっと話題になりました。まさか「あの」ペイントが3D化?!ということで、驚きを持って迎えられていたと思います。

それがどうやら現実のものになってしまうようです。

2017年頭のリリースを目指して開発が進められているWindows 10のCreators Update、そのタイミングでPaint 3Dも一緒にリリースされるようで、プレビュー版がWindows 10のインサイダープレビュー版の最新版に付属するようになりました。

全く別物に生まれ変わったペイントですが、触ってみるとこれがすごく面白いのです。

今回はこの「Paint 3D Preview」を取り上げてみます。

初期画面から別物

Paint 3D Previewは、起動した最初の画面からして既に全くの別物になっています。

恐らくタブレット端末などのタッチパネルを備えたパソコンを指で利用することを強く意識して、各種機能のボタンが大きく表示されるようになっています。

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最初に表示されるのは、今までのペイントに相当する機能の2次元のお絵かきのためのツールです。

こんな感じのフリーハンドでの書き込みが出来ます。

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いよいよ3D機能

Paint 3Dの3Dたる機能はここから。画面に3次元のオブジェクトを配置できます。機能を呼び出すためのボタンは左から2番目。

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ツールパレットにPaint 3D組み込み済みの3Dオブジェクトが並んでいます。魚のオブジェクトを貼り付けてみるとこんな感じになります。

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3Dのオブジェクトは、周りの機能ボタンを使って回転などが自由に行えます拡大縮小はオフィスソフトなどで図形の拡大縮小を行う感覚と一緒ですね。

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また「スタンプ」のようなイメージで、3次元のオブジェクトに絵柄を貼り付けることが出来ます。左から3番目の機能ボタン「Stickers」を使います。

こんな感じの2次元のイラストを、

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3次元のオブジェクトに「ペタッ」と貼り付けられます。

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文字も3Dに

普通に2次元の文字も書き込むことが出来ますが、3Dの文字も簡単に作ることが出来ます。

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こちらも自在に拡大縮小・回転などが行えるようになっています。

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実は3次元空間にあったキャンバス

実は従来のペイントのキャンバスに相当するものも、Paint 3Dでは3次元の空間に配置されています。白い平面が背景に1枚置かれている、そんなイメージですね。

左から5番目のボタン「Backdrop」から、2Dのキャンバスの表示/非表示が選べます。消すとこんな感じになります。

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また、一番右端のボタンは「Effect」という名前がつけられていますが、光源の設定が行える機能になっているようです。

光を当てるライトや環境光の色合いなどが、作り付けのパターンの中から選択できます。

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右下にある、画像を書き込むモードと確認するモードの切り替えボタンを使って視点を回転させてみると、キャンバスが3次元の空間の中に置かれているイメージがより分かりやすいと思います。

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まとめ

Paint 3D単体では、複雑な3次元のオブジェクトをユーザーが組み立てることはまず出来ないと思います。その程度のとても軽い機能しか盛り込まれていません。

その代わり外部から3Dのデータを取り込むことが考えられているようで、既存のサービスとマイクロソフトが協業することが発表されています。

また、現実の物体をカメラで周囲から撮影するだけで、3次元のデータを作ることが出来る「3Dスキャナ」の機能の実現も予告されています。

そういった色々な機能を使って簡単に3次元のオブジェクトで「遊ぶ」ことがこのアプリの本懐ではないか、そんな気がします。

まだプレビュー版ですが、既に完成度もそれなりに高く、サクサク安定して動いてくれます。正式実装は来年まで待たないといけないのが、なんだか残念なぐらいのソフトです。