Realforceの東プレから「アナログ入力」キーボード登場

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パソコン用キーボードには一つ、すごく強力なブランドが存在します。

人によっては「いつかはこのキーボード」的な、仕事の道具としても最強の武器になり得る非常に高品質のキーボードです。

デザインはもう「昔ながらのとても事務的な」といったたたずまいの、派手さも今風のデザインとも全く縁のない作りのキーボードですが、耐久性とキータッチの良さは他社の高級キーボードと比べても頭一つ抜けた印象があります。

そのキーボードはタイトルにも書きました、東プレというメーカーの販売しているRealforceシリーズのキーボードです。

このRealforceシリーズから、ある意味「変態的」とも言える極めてユニークな製品が登場しました。

今回はその「アナログ入力」キーボードをご紹介します。

MIDIキーボード、マウス操作、アナログゲームコントローラ

今回発売されたアナログ入力可能なキーボードの型番は「REALFORCE108UH-ANLG」。

ルックスやキー配置などはごく普通のRealforceシリーズそのもので、非常にオーソドックスな日本語配列の108キーのキーボードとなっています。

ですがモードを切り替えることで、楽器の鍵盤のキーボードとして動作するMIDIモード、カーソル移動キーでポインタ操作が可能になるマウスモード、アナログジョイスティック的な動作が可能になるゲームコントローラーモードを備えています。

MIDIモードではキーが押し込まれる速度を検出しているようで、鍵盤を叩く強さで音の強弱をコントロールするのに非常に近い感覚で、アナログ入力が行えるようになっています。

楽譜などの打ち込みに便利に使えそうなモードです。

マウスモードでは、カーソル移動キーを押し込む強さでポインターの移動速度が変化します。加えて右Altキーを自動車のアクセルのように使って、キーを押し込む深さでポインタの移動速度の加速が行えるようになります。

NumLockを外せば、テンキーは通常のカーソル移動キーとしても働きますので、カーソル移動とポインターの移動をキーボードだけで完結することが出来ます。

ゲームコントローラーモードではキーを押し込む深さを検出して、アナログ的な微妙な操作が行えるようになっています。

キースイッチの原理を最大限活用

Realforceシリーズのキーボードでは、キースイッチに「静電容量方式」を使っています。

キースイッチ、と便宜的に表現していますが、実は機械的なスイッチの存在しない仕組みになっていて、これが抜群に高い耐久性を実現しています。

元々、Realforceシリーズのキーは静電容量のアナログ変化を検出可能になっていて、その変化の中のあるポイントに閾値を作ることで、「無理矢理」デジタル的な、キースイッチの動作をシミュレートするような動きをしていたのだと思います。

このキーを押し込むことによる静電容量の変化を256段階でPC側に伝えられるようにすることで、アナログ的な各種の動作を可能にしたのがREALFORCE108UH-ANLGということになるのでしょう。

ある意味、機能を大幅に制限することでキースイッチとして動作させていたものを、本当の能力に近い形で動かせるようにしたのが、この「アナログ入力」可能なREALFORCE108UH-ANLGと言う方が正しいのかもしれません。

Realforceシリーズのキーの仕組みとしては、REALFORCE108UH-ANLGの動作こそがより本当の姿に近い、のかもしれません。

価格は通常のRealforceシリーズ+約1万円

通常のRealforceシリーズのキーボードも、パソコン用キーボードの中では高級品の中の高級品です。ゲーム用キーボードのような派手な電飾的機能なども一切持ちませんが、2万円近いプライスタグがつきます。

REALFORCE108UH-ANLGはそれ+1万円ぐらいの価格、3万円程度から販売がスタートしています。

一度、Realforceシリーズのキーボードを本格的に使うと、ほとんどの人はその価格に納得してしまうと思いますが、それを理解する人には+1万円のプライスタグも理解不可能な数字ではないと思います。

実際、キーボードでアナログ入力が出来たからって何が出来るの?と問われると、正直少し頭をひねります。でも、可能性はすごく感じるデバイスではないでしょうか。