Windows 10 Anniversary Updateがらみのトラブル

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Windows 10の一周年記念というかたちでリリースされた大規模アップデートの「Anniversary Update」、機能面ではこれまでの大規模アップデートとは異なり、外観、GUIの大きく変わる部分まで含む、本当に規模の大きなアップデートになりました。

今後の手書きインタフェースの各種基盤となりそうな、Windows Inkなどの大きな機能も実装されています。

ですが、これにくっついてくるような形で、かなり質の悪い重大な不具合も一緒に実装されてしまいました。実は著者もその一つ(実は二つ?)にまともにぶつかってしまった形です。

今回はこれらの不具合の情報をいくつか取り上げてみます。また、あまり大きく取りざたされていない、著者のぶつかったトラブルの解消方法の一つをご紹介します。

Kindle Paperwhiteを接続するとブルースクリーン

Anniversary Update導入後のWindows 10パソコンで発生した不具合の中では、一番重大だったと思われるトラブルがこれです。

Amazonの電子書籍リーダーのKindle WhitepaperをAnniversary UpdateをインストールしたWindows 10パソコンに接続すると、OSがクラッシュしてブルースクリーン表示になってしまうものです。

現在は既に修正のWindows Updateが提供されているはずですが、パッチの適用前にはOS起動前にあらかじめKindleを接続しておく、という回避策で対処していたようです。

なんとも物騒な不具合でした。

データフォルダをCドライブ以外に動かす設定を行うとプチフリーズ

もう一つ大きな話題となったのは「ドキュメント」や「ピクチャ」など、Windowsの標準で作られるユーザーのデータフォルダをOSをインストールしたドライブ以外に逃がす設定としていた場合に、時々Windowsが最大数分間程度完全にフリーズしてすべての操作を受け付けなくなってしまうと言う不具合です。

著者のところでもこれに該当すると思われるような現象が発生していました。

タスクマネージャーやリソースモニターでドライブの状況を見ていると、OSの入っているCドライブの利用率が100%振り切ってしまい、そこがネックとなってしまってOSすべての動作が止まっているような感じでした。

「レジストリハイヴ」と呼ばれるファイルへのアクセスが応答しなくなっているような雰囲気もありましたが、手元のパソコンでは現象の確定までには至りませんでした。

こちらも現在は既に対処用のWindows Updateが提供されていて、通常の運用を行っていればこの現象も既に解消しているはずです。

X79チップセットのドライバー由来のプリフリーズ

著者が遭遇したトラブルはこちらだったのかもしれません。あるいは、一つ上のフリーズの不具合との合わせ技だった可能性もあります。

やはり時々Windows 10パソコンが、最大数分間にわたってフリーズしてしまう、というものです。

フリーズから抜けるとごく普通に操作が行え、特にどの操作がフリーズのきっかけとなる、といった特有の操作上の共通点も見つけ出せませんでしたので、対処に非常に困っていました。

結果的には、マイクロソフトの日本語のユーザーフォーラムで該当しそうな情報を見つけて対処を行って、ようやく解決に至る形になっています。

原因は、Windows 10が標準でインストールする、インテルのX79チップセット向けのドライバーがどうも完全ではない、というところにあったようです。

著者はインテルからIRST(インテル ラピッド ストレージ テクノロジー)のソフトウエア一式を取ってきてインストールすることで、インテル製のドライバーに置き換えて現象の解決を見ました。

X79と言うチップセットはCore i7-3930Kなど、ちょっとマニアックなタイプのCPUで使う製品で、かつ、少し古い製品に当たるため使用しているユーザーが少なく、あまり表立って話題になることがなかったのだろうと思います。

もしX79チップセットのパソコンを使っていて、未だにWindows 10 Anniversary Updateでのプチフリーズが解消しないユーザーはこの方法を試してみる手があると思います。

今ひとつ安定しないAnniversary Update

このあともAnniversary Update向けの累積パッチでトラブルが出たりするなど、Windows 10のAnniversary Updateはなかなか安定しないイメージがあります。

Windows 10では基本、Windows Updateは強制適用されるポリシーとなっているのですから、もう少しじっくりと評価を行い、安定した形でのUpdate配信を望みたいところです。