低価格Windowsタブレット消滅の危機?インテルがATOMを止めるかも?!

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8型~10型ぐらいの液晶を搭載し、CPUにはインテルの省電力チップATOMシリーズのCPUを載せた、小型で安価なタブレットパソコンや2in1パソコンが今、ある程度のシェアを獲得しています。

Windowsが8.1から10に進化しOS自体のシェイプアップがなされたこと、一つ前の世代のATOMからプロセッサの性能がぐんと上がって、一般的な作業には十分な性能を備えるようになったことなどが上手くマッチして、かつてのネットブックのような手に入れやすい価格ながら、十分に実用性のあるパソコンが実現できていました。

その低価格のWindowsタブレットが存続の危機を迎えるかもしれません。

・インテルがATOM生産を止める??

まだインテルの会社としての正式なプレスリリースは出ていないようですが、CPUなどの開発の責任を持つ立場の人から、新ATOM向けに開発が行なわれてきた新しいアーキテクチャのコアを次のATOMに搭載しないとの情報がリークされています。

このため、このことが事実で、それと同時にインテルが従来のATOMの生産も止めてしまうと言うことにつながるならば、今、低価格のWindowsタブレットや2in1パソコンを実現している最大の鍵である、ATOMプロセッサが欠けてしまうことになります。

こういった状況から今後、低価格のWindowsタブレットの存続が危ぶまれている訳です。

・Surface 3後継は恐らく大丈夫?

マイクロソフト自身が製造しているタブレットパソコンのSurfaceシリーズ、この中のSurface 3が現行のATOMを搭載しています。新型ATOMプロセッサが中止になると次期機種であるSurface 4にも恐らく影響が出ます。

廃熱の処理や性能面では、Coreプロセッサのタブレット向け型番のCore mシリーズを載せれば解決は可能ですが、その代わりCore mはATOMシリーズよりもずっと高価です。その部分が間違いなく値段に跳ね返りますし、上位機種のSurface Pro 5(?)のCore m搭載機種との差別化も難しくなります。

ただ、今のところインテルは、新ATOM向けを含めて開発を行ってきた新しいコア自体を破棄することはない模様で、ノートパソコン向けのペンティアムやセレロンブランドとなるCPUには搭載する予定になっています。

若干発熱量が増えて熱設計のやり直しが必要になると思われますが、これらの新ペンティアムや新セレロンレベルの発熱であれば、十分に冷却ファンなしでの動作も可能でしょう。

そういったことも考えると、Surface 4はおそらく仕様の変更は必要になるでしょうが開発は行えるものと思われます。

・マイクロソフトも対処策を

実は新ATOMが流れそうだ、を受けてのことかどうかは確認できませんが、この事態に対応できる調整をマイクロソフトのほうで行ってきていました。基本的にはスマートフォン向けのOSであるWindows 10 Mobileを搭載可能なハードの条件を若干緩和していたのです。

マイクロソフトは、Windows 10 Mobileを乗せられる本体の液晶のサイズの上限を9型に引き上げる改訂を、こっそり行っています。

これにより、8型クラスの小型のタブレット端末を、スマートフォン向けのCPUであるクアルコムのSnapdragonと、Windows 10 Mobileの組み合わせで製品化することができるようになります。

Windows 10 MobileはPC用Windows 10よりもさらに軽いOSですので、メインメモリやSSDの容量もかなり絞った低価格な構成でタブレットパソコンを作れるはずです。ですので、この先は低価格のWindowsタブレットは、Windows 10 Mobileで、という形になる可能性もありそうです。

・まとめ

気になるところは、小型で低価格のWindowsタブレットが売れた理由の一つは、パソコンと同じデスクトップ用アプリや、Adobe FLASHを使ったサイトがきちんと動作したことがあります。

Windows 10 MobileとSnapdragonの組み合わせでは、この2つの条件は満たせなくなります。

Windowsタブレットの購入を考えている方は、インテルの今後の本当の動向も含め、この辺りの動きには少し注目する必要があるかもしれません。

今のATOMならばWindows 10をごく当たり前に動かせるパワーがありますので、今のATOMシリーズを継続生産してくれるだけでもこの問題は解消するのですけれど。