有線LANと無線LAN、それぞれのメリット・デメリット

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パソコンとインターネットを接続する際や、家庭内やオフィスでパソコン同士をつないで利用する時に、パソコン同士やルータ・モデムとの間を有線LANまたは無線LANでつなぐことになると思います。

ネットの利用が当たり前になった今では、これらの通信手段はパソコンを使う上で必須のものとも言える存在になりました。

今回は有線LANと無線LAN、それぞれの特徴とメリット・デメリットを説明します。

・有線LAN

有線LANとは名前の通りに、パソコンとルータなどとの間を物理的なケーブルを這わせて接続する方法です。

現在一般的に使われている有線LANの形式には、ギガビットLANなどとも言われる1000BASE-TX、また、一つ前の規格で1段階データのやりとりの速度の遅い100BASE-Tなどがあります。

ギガビットの有線LANでは、データのやりとりの最高速度は毎秒1Gビット=1000Mビットになっています。100BASE-Tのほうではその1/10までの、毎秒100Mビットまでのやりとりになります。

毎秒1Gビットのデータのやりとりのスピードは、1G Bits Per Secondの頭文字を取って1Gbpsと書かれることもあります。この書き方をする時には、bpsは小文字ですのでちょっぴり気をつけて使いましょう。

家庭向けでも有線LANを分岐させるハブと言われる機器はほとんどがギガビット対応になっていると思いますが、安価なルータでは有線LANの対応が100BASEまでにとどまるものもまだまだ残っています。

・有線LANのメリット・デメリット

有線LANの最大のメリットはデータのやりとり、通信の安定度の高さです。とても安定している無線LANよりも、まだ数段有線LANのほうが安定した接続を実現できます。

一般的なWebサイトの巡回やメール送受信、LINEなどのインスタントメッセージの交換などの使い方では、接続の安定感が使い勝手に影響を及ぼすことはまずないと思いますが、MMORPGのようなタイプの常時ネットワークにつながっていないといけないゲームでは、より安定したプレイが行えるのは有線LANのほうです。

また、大きなサイズのデータをやりとりする時に、実際の転送速度が速くなるのも有線LANです。家庭内であれば、1GbpsのLANを使った場合には、毎秒100Mバイトぐらいのスピードでデータのやりとりが出来ます。ちょっとした内蔵ハードディスク並みのスピードが期待できます。

その代わり、結構太くて堅いケーブルが必要になってしまうのが弱点です。リビングにケーブルがはいまわるのはあまり格好の良いものではないでしょうし、ケーブルが来ている場所でしかインターネットに接続できません。

・無線LAN

無線LANは簡単に言うと、有線LANのケーブルの代わりを電波でやってしまおうという通信の方法です。無線LANをつかって複数の機器がきちんと接続できるようにした規格のWi-Fi規格の名前を使って、無線LAN自体のことをWi-Fiと呼んだりもします。

電波を使っていますが、無線LANはあくまでLAN=Local Area Networkですから、家の中やオフィスなど狭い範囲だけで接続を行なうためのものです。一般的には家庭では無線LANルータとパソコンやスマートフォン、タブレット端末をつなぐための仕組みです。

無線LANも最新の規格を使えば、論理的な転送速度は有線LANをも超える2Gbpsなどという数字も実現できるようになりました。ただ、無線LANでは実際の転送速度は、論理的な転送速度の1/2とか1/3ぐらいが上限となるケースが多くなります。

また電波を使いますから、無線LANの親機となるルータなどからの距離が離れたり建物の壁をはさんだりすると電波も弱くなり、転送速度は低下していきます。

・無線LANのメリット・デメリット

無線LAN最大のメリットは、ケーブルなしで電波の届く範囲内であればどこからでもネットに接続が出来るところです。

部屋の中を邪魔っ気なケーブルが這い回る心配がありませんし、ケーブルのある場所ない場所で、ネットにつなげるかどうかの制約を受けることもありません。その代わり通信の安定性に関しては、有線LANに数歩譲ります。

Wi-Fiの規格があって、認証を受けていれば相互接続は問題なく行えることにはなっていますが、実際にはまだ機器間の相性的なものがあって、接続がどうしても安定しない組み合わせも残っているようです。

また通信に電波を使いますから、当然、自宅の外までも電波は届きます。きちんとセキュリティ面での対策を行なっておかないと、いつの間にか他人が自宅のインターネットにただ乗りしていたり、自宅のパソコン内のファイルを覗かれたりするリスクの要因もはらんでいます。

・まとめ的なもの

有線LAN、無線LANとも、どちらも優れた点があって、どちらかが他方を駆逐するような性格のものではありません。両方の便利な部分を使う人それぞれが選んで利用するのが吉です。

ほとんどの無線LANルータでは有線LANも使えるコネクタが用意されているはずですから、上手く使い分けてやりましょう。