Surface 3ってどう?

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Surface 3はWindowsの元締め、マイクロソフトが手がけた2in1パソコン的な運用も出来るタブレットパソコンの普及品のラインの製品です。Surface Pro 4とは番号がずれていますがほぼ同世代の製品で、Surface 3の後継機がSurface Pro 4という位置づけではありません。

Surface 3の先代は、スマートフォンなどで使われるCPUのARMといわれる系統の内部構造を採用した製品でした。

Surface 2やさらにその先代のSurfaceはWindowsこそ搭載していますがCPUが全く別物のため、一般的なインテル製のCPUを採用したWindowsパソコンで動くソフトの流用が出来ず、最後までソフト不足で苦しみました。

そんな状況を一新する目的もあってか、Surface 3ではインテル製の省電力型CPUのATOMを採用しています。

・ATOM搭載と侮ることなかれ!

昔の「ネットブック」と呼ばれたパソコンでATOMシリーズのCPUを経験してこられた方は、Surface 3のCPUがATOMと聞いていやな感じを持たれるかもしれません。それぐらいネットブック時代にATOMは性能が低いという悪いイメージができあがり、固定化してしまいました。

しかし今のATOMプロセッサは、一つ前の22nm世代の製品からCPU性能が大幅に向上。統合されているGPUの性能も別物になって、トータルの性能がそれまでのATOMとは別物と言っていいほどに上がっています。

非常に消費電力も低く低発熱で、かつそこそこの性能を備える、とても実用的なCPUに生まれ変わっています。

Surface 3に搭載されている14nm世代の新ATOMでは、CPU側の性能はほぼ据え置きとなっていますが、GPU側の純粋な演算性能は数倍以上に大幅に引き上げられました。

また、CPU製造のプロセスが進化したおかげか発熱に余裕があるらしく、CPU性能でも前の22nm世代のATOMよりも実際の性能が高く出やすくなっています。

・実際とても快適に利用可能

Windows自体の操作や、ブラウザでのネット巡回の操作、ネット動画視聴、オフィスソフトによる文書作成などの作業では、操作感は高性能やデスクトップパソコンや上位機種であるSurface Pro 4などに全く引けを取りません。いわゆる「もっさり」した印象は一切なく、ほとんどすべての操作が「サクサク」動作します。

さすがに本格的な写真の編集作業ではCPUの性能の違いが目に見えて現れますので、本格的に写真編集を行うにはちょっと厳しい部分があるのは事実です。

同様に、現代的なパソコンにもとても重たい作業である動画編集なども、本格的に利用するのはちょっと厳しいでしょう。ただ、そういった作業をあまり行わない、軽い作業メインで利用される方であれば、1台目のパソコンとしても十分に役に立つ性能です。

ゲームはドラクエXのベンチマークの結果を見ると、描画負荷の軽いソフトであれば問題なく遊べそうです。統合されているGPUの性能が大幅に上がった部分がしっかりと現れています。

・Surface 3を選ぶかどうかの分岐点は画面の小ささか?

Surfece 3を選ぶ上で性能面よりもネックになりそうなのは、画面のサイズかもしれません。Surface 3の液晶パネルは10.8インチで1920 x 1280ドット、縦横比3:2のパネルが使われています。

液晶の表示品質はSurface Pro 4同様に非常に高くて見やすいものですが、やはり実サイズが一回り以上小さく、文字の表示数を優先してスケーリングを小さくすれば、表示される文字やアイコンの大きさはかなり小さなものになります。

慣れの問題でもありますが、目の良くない方にはちょっと画面が小さく感じられるサイズかもしれません。

・実用性は十分の傑作機

Surface Pro 4も良く出来たパソコンでパワーの面でもSurface 3よりもずっと大きな余裕があります。ですが、多くの人はその余裕分を使い切るような利用方法をする機会はあまりないのではないかと思います。

画面の小ささの問題がクリアできるならば、多くのユーザーにはむしろSurface 3のほうが適当とも言えそうです。より軽くて小さく持ち運びにも便利なサイズでバッテリー駆動時間も長く、色々な場所に気楽に連れ出せるパソコンでもあります。

Surface 3は、ネットブック時代から続くATOMの悪いイメージを打ち壊すことも可能かもしれない傑作機です。