パソコン、スマートフォン、テレビの解像度のおはなし

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パソコンやスマートフォン、液晶テレビの解像度に関して疑問を感じたことがある人、いらっしゃいます?

パソコンの今の液晶ディスプレイの主流は、20インチからもうちょっと大きめぐらいのフルHDのディスプレイだと思います。解像度でいうと、1920ドット x 1080ドット。

スマートフォンのディスプレイには、液晶とか、有機ELディスプレイとかがありますが、こちらも今の主流の解像度はフルHD。やっぱり1920ドット x 1080ドットです。ですが、こちらの画面のサイズはわずかに5インチ前後。

液晶テレビはと言うと、これまた主流はまだまだフルHDで、解像度は1920ドット x 1080ドット。こちらの画面は、40インチぐらいが主流でしょうか。スマートフォンと比べると、長さの比でも8倍も大きいのに同じドット数しかありません。

すごく、テレビやパソコンの画面の解像度が低く感じませんか?

・解像度の使い方の違い

まず一つ、スマートフォンとパソコンとを比べた場合、解像度を何に使うかの方向がちょっと違う、と言うのがあります。

スマートフォンでは解像度の高さを、文字表示に関しては「文字のキレイさ」に使っています。これに対してパソコン、特にWindowsパソコンでは、解像度の高さを「表示できる文字の多さ」に使っています。

スマートフォンでは画面の大きさがとても小さく限定されてしまっていますので、その小さな画面に大量の文字が表示できたとしても、豆粒(というかごま粒?)みたいな文字の大きさになってしまって、判読することが出来なくなってしまいます。

ですので、スマートフォン用OSには画面の解像度が上がっても、見た目の文字の大きさをだいたい一定に揃える機能が備わっています。

これに対してパソコンでは画面の解像度が上がると、ほぼストレートに画面の中に表示できる文字の数が増えるようになっています。つまり、一つ一つの文字は小さくなります。

こうすることで、画面に表示できる文字数としての「情報量」が増えるような設定になっています。

・画面を見る距離の違い

次に違っているのは、それぞれの機器で画面を見る時の距離です。

スマートフォンが一番近くで、30cm~50cmぐらいでしょうか、通常は。

パソコンはノートパソコンが比較的画面に近くで使いますが、それでも50cm以上は離れて使うのではないでしょうか。デスクトップパソコンはさらに距離が離れるのが一般的です。あまり近づきすぎると全画面が見渡せなくなってしまいますし。

ですので、スマートフォンのように高密度にドットを並べなくても、ディスプレイのドットの様子に気づきにくくなっています。

また、テレビはより視聴距離が離れますよね。40インチのテレビを1mの距離に張り付いて見る人はまずいないと思います。40インチの大きな画面に「たった」フルHD分のドットしかなくても、2mも離れればドットは見えなくなります。

テレビは放送の規格の関係もありますね。現在放送されている、地上デジタル放送もBSデジタル放送もフルHD規格での放送です。

テレビ自体は通称「4K」テレビが先行して売られ始めていますが、4Kのテレビ放送はまだまだテスト段階で、チャンネルも番組もとても限られています。

・まとめ的なもの

以上のように、スマートフォン、パソコン、テレビでは、画面の中のドットの使われ方などの方向がちょっと違っています。

作ろうと思えば、多分、40インチの画面の中にスマートフォンのディスプレイと同じ密度でドットを並べることも出来ます。ですが、そういったものを作ってもあまり意味がない、というのが結論のようなものになります。