インターネット接続環境のおはなし。光回線を使うメリット
今は、インターネットを利用する際に、スマートフォンのみでパソコンを使わない人も増えてきたと思います。パソコンの接続も携帯回線経由で行っている人も多いかもしれませんね。
携帯無線通信は配線の工事が不要ですから利用できない建物がほとんどなく、利用開始のための工事も基本的に不要です。この点での便利性は光回線とは比べものにならないかもしれません。
ただ、そういった面を踏まえても、未だにやはり光回線を使う大きなメリットは存在します。そのメリットを説明します。
・通信の安定性
光回線を使う最大のメリットは、こちらになると思います。通信の安定性が他の有線の通信を含めても、数段優れていることです。
一般的なケースでは、回線が理由の通信の切断は、1ヶ月に1度とか、数ヶ月に1度とか、そういったレベルの安定性があります。
もしこれ以上に通信の切断が多く接続が安定しないようなら、まずは利用されているルータを疑ってみた方がいいかもしれません。それぐらいに回線自体の接続は安定します。
ちなみに、ルータというのは思っているよりはよく落ちる機器です。業務用など特別に安定性の高い機種以外は、定期的に再起動をかけた方が良いかもしれません。
ADSL回線では、雷や電磁的なノイズにより接続、通信速度がどうしても安定しませんが、光ファイバを使う光通信では、そういった外乱とは一切と言っていいほど無縁になります。
携帯無線通信とは、接続の安定性を比べること自体がナンセンス、と言ってもいいレベルかもしれません。無線技術を使う通信は、元々が、通信が切断することを前提に技術が構成されているはずです。
・通信速度
そしてもう一つの大きなメリットは、通信速度が安定して速いことです。
一応、光通信のサービスでも回線自体の論理的な帯域を複数の家庭で共有して利用しますので、時間帯などによっては速度が上がりきらないこともあります。
ですがそれでも、携帯電話回線の通信速度の落ち込みよりはずっとまし、というケースがほとんどです。
また、こちらのメリットを享受できる人はわずかだと思いますが、光通信のサービスでは、通信の上りと下りの速度が回線の規格上は同じになっている、ということがあげられます。
ADSLでもケーブルテレビの回線でも、もちろん携帯無線通信でも、通信速度は下りの方がずっと速く、上り方向の速度は抑えられています。クラウドストレージなどのネットワーク上のサービスと大きなファイルをやりとりする場合には、上りの通信速度が重要になるケースも出てきます。
大きなファイルをWindowsのOneDriveなどに入れて同期を取ってもらおうと思っても、上り方向の通信速度が十分でないと同期自体に非常に時間が必要になったりします。
クラウドのサービスが常識的に使われるようになるこれからの時代では、光通信のサービスの通信の安定性や、通信速度がより重要になってくるのかもしれません。