インターネット接続環境のおはなし。ルータと無線LAN、有線LAN

P16

インターネットに接続する環境のうち、家の中の経路のことをLANと呼ぶことが多いです。LANはLocal Area Networkの略で、自宅や会社などの、比較的小さな単位のかたまりのネットワークを指すことが多いです。

これに対して、本当のインターネット側のことはWANと呼んだりもします。WANはWide Area Networkの略です。

今回はこの二つのうち、LAN側のお話をまとめます。

・有線LANと無線LAN

家のパソコンをインターネットにつなぐための配線として、実際に物理的なケーブルを用いるのが有線LAN、そこを電波でやりとりしているのが無線LANということができます。

無線LANはスマートフォンとは違って、直接インターネットとはつながっていません。家の中の端末同士を接続するためだけのものです。

スマートフォンも厳密には、直接インターネットに接続している訳ではなくて、実際にはとても大きなネットワークですが、携帯電話会社の中のネットワークにつながっています。そして、携帯電話会社側がスマートフォンの通信を束ねて、まとめてインターネットとのやりとりを仲介しています。

携帯電話会社の電波によるネットワークも、見方によっては巨大な無線LAN、と呼べなくもない気もしますが、実際にはカバーされる面積が本当に巨大ですので、扱いはWANになっているようです。

ちょっと脱線しましたが、有線LANと無線LANにはそれぞれ、メリット・デメリットがあります。

有線LANの方は、通信の安定性と速度の速さがメリットです。そのかわりケーブルの引けないところでは接続できないのがデメリットと言えるでしょう。

無線LANは、当たり前ですがケーブルのいらないところが最大のメリットです。電波の届く範囲であればどこでもインターネットに接続できます。

そのかわり、実質の通信速度では有線LANよりも落ちます。また、周囲の電波の状況や電磁的なノイズの影響も受けますので、通信の安定性は有線LANよりも数段落ちます。

これらのメリットとデメリットを勘案して使い分けるのが吉、ということになります。

・ルータ

光ファイバーなどの固定回線を使ったインターネット接続サービスでは、今は、光ファイバーにつながっている家側の接続用の箱に、ルータの機能があることがほとんどとなっていると思います。

ルータには、プロバイダに接続するためのIDやパスワードを設定して、インターネットに接続する操作をやってくれる機能があります。

ただ、こういった機能はルータ本来の機能とはちょっと別で、ルータの本当の機能は複数のネットワークを分離してその出入り口になることです。

通常のインターネット接続サービスでは、インターネット側と家のLANとは、ルータを境にして別のネットワークになっています。家のパソコンからインターネットに出て行くには必ずルータを通らないといけませんし、逆にインターネット側から家のLANに入るにも、必ずルータを通る必要があります。

特別な設定を行わない限りインターネット側からはルータだけが見える形になって、家のパソコンなどの端末は隠される状態になります。

このためインターネット側から攻撃が仕掛けられた場合にも、家のLANの中の端末が直接攻撃にさらされる確率はすごく低くなります。ただ、ルータだけはまともに攻撃を受けますので、ルータのファームウェアなどは常に最新の状態を保っておく必要があります。