パソコンのバックアップの重要性

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パソコンのハードディスクのバックアップ取っていますか?

パソコンのジャンルでのマーフィーの法則の一番大きなものの一つは、「ハードディスクはバックアップを取っていないときに限って壊れる」と、言えるかもしれません。

ハードディスクは壊れてみるとその大切さを痛感することになることが多いパーツです。ハードディスク自体は多くのパソコンで比較的簡単に交換できますが、そこに納められていたデータは取り返しがつかないことが多いからです。

まれに壊れたディスクからデータのサルベージが出来ることもありますが、そういったケースは多くはなく、また、専門業者に頼むと結構高い料金を請求されることになります。

そういった事態になる前にバックアップを取る習慣をつけておくようにしましょう。

・バックアップの重要性

パソコンに大事なデータを置いていない人はバックアップを取る必要はありません。

写真とかメールとか、壊れてなくなってしまってもいいデータだけであれば、ハードディスクが壊れたら、そのたびに部品を交換して、システムのリカバリや再インストールを行って、1からやり直せばいいだけのお話です。

ですが、パソコンにデジカメから写真を取り込んだりして他に保存場所を持っていない場合には、是非バックアップを取ることを考えてもらいたいと思います。バックアップがなければ、それらの写真は、ハードディスクが壊れたらそこで完全に失われてしまって復活させることが出来ません。

また、メールなども同じです。大事なお仕事のメールや、プライベートでもずっと保存しておきたいメールもあるのではないでしょうか。

パソコンメインでインターネットのWebサイトの巡回をされている方なんかでは、ブラウザのブックマークが何気に重要なデータであることがあります。たいていの場合はブックマークが壊れてしまっても、ゆっくり時間をかければある程度の復旧は可能なものですが、その労力も馬鹿になりません。

・ハードディスクはいつ壊れるか分からない

ある程度定期的にバックアップを取っておくことが必要な理由は、パソコンのハードディスクがいつ壊れるか分からない部品であることです。

何も問題が起こらなければ、ハードディスクは5年でも10年でも平気で動き続けてくれるものですが、運が悪いと買って数ヶ月で壊れてしまうこともあります。初期不良とかではなく、昨日までごく当たり前に動いていたものが突然壊れてしまう、それがハードディスクなのです。

・バックアップ先のおすすめ

今のハードディスクや様々なデータは容量がとても大きくなりました。以前は、書き込み可能なDVDやCDといった光媒体をバックアップ用に使うことが多かったですが、今では、DVDを使ったとしてもとても容量的に間に合わないことが多くなりました。

このため、筆者としてはバックアップ先には「別の」ハードディスクを使うことをおすすめします。

その別のハードディスクはバックアップ専用にするのもありですが、容量的に余裕があるのでしたら、普段使いのハードディスクとして使っておいて、余っている容量を使ってそちらに大事なファイルを別々のハードディスクに「二重に」保存しておく、といった使い方でもOKだと思います。

また、今ですと大容量のUSBメモリも値段が下がってきました。こういった媒体に大事なファイルのコピーを作っておくのもいい方法です。

普段よく使う場合には、出来るだけ読み書き速度の速いUSBメモリが良いですが、バックアップ専用とするのであればさほど性能が良い必要はありません。性能よりも容量を優先して製品を選べばOKです。

ビジネス用では、容量と保存期間、コストの面からテープ型のバックアップ機器が見直されてきていますが、個人向けで使えるほど安価な装置はまだ出ていませんので、一般利用者は、こういった方法でうまいことやりくりする必要が出てきます。